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ディズニーの動画ストリーミングサービスDisney+が、4月3日からインドで利用可能になる。インドでのDisney+のサービスは、現地のストリーミングプラットフォーム「ホットスター(Hotstar)」経由で行われる。

2015年創業のホットスターの月間アクティブユーザー数は、3億人を突破している。同社の親会社はインドの巨大メディア企業のStar Indiaだ。Star Indiaはもともと、21世紀フォックスの傘下の企業だったが、2019年3月にディズニーが21世紀フォックスを買収したことで、Star Indiaとホットスターはディズニーの支配下になった。

インドの動画ストリーミング市場には、ネットフリックスやアマゾンも進出しているが、調査企業Oddupによると、ネットフリックスのシェアはわずか5%で、アマゾンプライムのシェアも10%という。これに対し、首位のホットスターは29%のシェアを獲得している。

ネットフリックスが不人気な理由の1つは、価格の高さにある。同社は当初、月額10ドルという価格でインド市場に乗り込んだが、これは現地の価格水準からするとあまりにも高すぎた。ネットフリックスはその後、月額4ドルで利用可能なモバイル版を立ち上げたが、この価格でもインドでは苦戦が続きそうだ。

これに対し、ホットスターは広告つきのプランを月額40セント(年間約5ドル)程度から提供している。さらに、ホットスターはクリケットなどのインド人に人気のコンテンツを豊富に用意している。

昨年5月にホットスターが中継したクリケットのプレミアリーグの試合は、1860万人が同時視聴し、ストリーミング分野の世界最高記録を達成した。

ディズニーはインド市場への進出にあたり、ホットスターの知名度を活かし、「Hotstar/Disney Plus」というサービス名称を用いている。Hotstar/Disney Plusには3つの料金プランが用意されている。最も高額なプランは年額19.90ドル(月額1.66ドル)で、ディズニーのオリジナルコンテンツやHBOの人気タイトルが視聴できる。

年額5.30ドル(月額44セント)のコースでは、ホットスターのオリジナルやマーベルの作品が視聴できるが、ディズニーのオリジナルは視聴できない。また、コンテンツをさらに限定した、広告つきの無料プランも用意されている。

ディズニーは、これらの多様な料金プランでインドの顧客を囲いこみ、自社のコンテンツをアピールしていく構えだ。インド市場におけるディズニーのブランド力は、北米や欧州ほど強力ではないが、同社のサービスが一定のシェアを獲得することは確実だ。

編集=上田裕資

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