生きた皮膚を3D印刷 「シワはプリンターで除去」する未来

自前の肌に組織層を一枚重ねる3Dプリンターでの「使用前・使用後」

この器具に搭載されたカメラが、1秒あたり200フレームという速度で肌の細部を撮影する。そして年齢によるシミ、そばかす、シワの場所を検知するのだ。

細長いデバイスを顔の上に滑らせると、調整された量のファンデーションが必要な場所に塗布される。あっという間に、まるで一流のメーキャップアーティストに施されたかのごとく、完璧に肌が「カバーされる」のだ。この製品にお財布を開きさえすれば、40歳を超えたら喉から手が出るほど欲しくなるナチュラルな肌が、いつまでもいつでも手に入る、というわけである。


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肌色のことも心配はいらない。デバイスがあらゆる肌色に合わせて注意深く成分をブレンドする。デジタル一眼レフの機能を駆使して「若々しく」肌を撮影する人はともかく、モバイルデバイスのカメラで写真を楽しむむきにとってはとくにうれしい発明だ。「スキンケア・プロダクトを手頃な値段にします」というこの「P&G」の約束には、期待を抱かずにいられない。

発売は今年、2020年内の予定。それまで指折り数えて待っていよう。

翻訳=上原裕美子 編集=石井節子

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