テクノロジー

2020.06.04 08:00

ヒュンダイとウーバーの「空飛ぶタクシー」、時速300キロ強で巨大市場に挑む

空飛ぶ車が利用する環境配慮型の着陸ハブのデザイン / wonderfulengineering.com

空飛ぶ車が利用する環境配慮型の着陸ハブのデザイン / wonderfulengineering.com

(以下、英国のサイト「wonderfulengineering」からの許諾を得て転載する)
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騒音、渋滞、そして毎日の移動にうんざりしているあなたに朗報だ。アメリカを拠点とする配車サービス大手のウーバーは、これまでにも日常の交通の簡便化を推進してきたが、このたび優れた自動車メーカーであるヒュンダイと手を組み、2023年をめどに空飛ぶタクシーを開発することを発表した。

大丈夫、読み間違いではない。空飛ぶタクシーだ。既に2020年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)でコンセプトモデルが披露されている。ヒュンダイとウーバーの提携によって、空飛ぶ車を採用したタクシーネットワークの形成に向けた第一歩が踏み出されたというわけだ。市場規模は、今後20年ほどで1.5兆ドル相当になると考えられる。


ヒュンダイの空飛ぶ車 / wonderfulengineering.com

空飛ぶ車の全貌


この空飛ぶ車は、4人から5人乗りで垂直離発着が可能。時速200マイル(300キロ強)で、1000フィートから2000フィート上空を飛行する。記憶力の良い方なら、ウーバーが実現を約束した「ウーバー・エレベート」のことを憶えているかもしれない。あの野心的な計画を、ヒュンダイが製造面で支援することになったのだ。
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空飛ぶ車による大気汚染が心配かもしれないが、昨今のエコフレンドリー重視の風潮が設計の自由を制限しており、それを今あえて破ろうとする企業は存在しない。ヒュンダイも、騒音軽減機能を備えた小型電動モーターを使用する予定だ。それから、全能の神こと人工知能も搭載されて、経路計画とルートマッピングを行なう。

発表されたコンセプトモデルには車だけでなく、離発着に使われるハブと、ハブと行き先をつないで運ぶ「パーパス・ビルト・ヴィークル(PBV)」も含まれている。このPBVは、診療所やカフェなど様々な用途を兼ねることも想定されている。


ヒュンダイとウーバーがCES 2020で披露した、空飛ぶタクシーのコンセプトモデル / wonderfulengineering.com

構想はよさそうだし、わくわくするコンセプトモデルだが、開発にはまだ時間がかかる。
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翻訳=上原裕美子 編集=石井節子

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