「アップルは昨日の社内ミーティングで、4月中のリリースを決定した。暫定的なスケジュールとして4月15日に発表、22日に出荷となっている。感染拡大は継続中であり、予定が変更される可能性もあるが、幸運を祈ろう」
困難な状況のなかで、スマホメーカー各社は相次いで新端末をリリース中だ。ファーウェイは先週、P40シリーズをデビューさせ、OnePlusは4月中にOnePlus 8及びOnePlus 8 Proをリリースする。
世界の多くの都市がロックダウンに踏み切り、数億人の行動が制限されているが、人々の暮らしは続いており、新たなイノベーションが求められている。399ドルという求めやすい価格が噂されるiPhone SE2は、現在のアップルにとって非常に重要な端末になる。
ティム・クックらはここ数年、ハイエンドモデルの価格を1500ドル付近にまで押し上げたが、競合のアンドロイドメーカーは相次いで高機能なミッドレンジ端末を投入し、アップルは中価格帯での競争力を失った。
SE2が噂通り399ドルで発売されれば、今年最も注目のモデルとなり、競合の進撃を食い止められるはずだ。この端末で、アップルはこれまでシェアを伸ばせていなかった、新興国でのプレゼンスを高め、サブスクリプションサービスの売上も伸ばせるだろう。
一方で、当初の予定では今年9月にアナウンスされるはずだったハイエンドモデルのiPhone 12の発売は、2021年にずれ込むことが確実視されている。SE2はアップルが今年発売する唯一の端末としても、重要な役割を担うことになる。
アップルは飽和状態に達しつつある世界のスマホ市場において、可能な限りシェアを高め、今後の収益の要となるサブスクリプションのユーザーベースを確保しようとしている。SE2は、現行モデルのiPhoneのなかで、最もサイズが小さなモデルになる見通しだが、この端末は非常に大きな役割を担うことになる。