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中国のフードデリバリー市場の6割を握る 「美団点評(Meituan Dianping)」は、ここ2年でほどで業績を急拡大させてきたが、3月31日に投資家向けに警告を行った。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同社の第1四半期の業績は赤字に転落する見通しだ。

「フードデリバリーをはじめ、ホテルや旅行業界などの全ての業種が困難な状況に直面している。感染拡大の影響により、当社の2020年第1四半期の売上は前年同期比でマイナスになり、営業損失を計上する見通しだ」と美団点評は声明で述べた。

同社はまた、今後の業績見通しの予測が、不確定要素の高まりによって困難であると述べた。「事態の推移の予測は難しく、2020年の通年の業績を見通すことは難しい。感染拡大が続けば、第2四半期以降の業績も打撃を被る可能性がある」と美団点評は続けた。

創業以来、赤字だった美団点評は2019年度の決算で初めて黒字に転じていた。2018年は通年で111億元(約1700億円)の損失を計上した同社は、2019年に27億元の営業利益を計上し、売上は前年比で49%増加し、975億元に達していた。

感染拡大の影響で売上は大きく落ち込んだ。2020年の初頭から新型コロナウイルスの感染拡大は広範囲な業種に悪影響をもたらし、フードデリバリー分野では特に打撃が大きかったという。

香港市場に上場する美団点評の株価は、1月中旬から23%近い下落となっている。しかし、1年前との比較では、今でも66%以上も高い水準にある。同社の共同創業者でCEOのWang Xingの保有資産はフォーブスの試算で74億ドルに達している。

美団点評の時価総額は3月30日時点で656億ドルとされ、中国の2800以上の都市でオペレーションを行っている。同社の旅行分野での競合のTrip.comの株価も、政府による旅行制限を受けて大きく下落している。

編集=上田裕資

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