NYのコロナ流行、1日の入院数が過去最多に クオモ知事が協力訴え

アンドリュー・クオモ知事(Michael Brochstein / Echoes Wire/Barcroft Media via Getty Images)

米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ知事は31日の記者会見で、同州で確認された新型コロナウイルス感染者の数が7万5000人を超えたと発表した。前日以降で新たに入院した人の数は過去最多の1412人となり、同州での流行が拡大を続けていることが示された。

同州では米国で最も多い7万5795人の感染者が出ており、うち4万3000人がニューヨーク市に集中。同州の感染者数は前日から9298人増加、死者数は前日の1200人余りから1550人へと増加した。米国全体の感染者数は世界最多の18万人に達している。

クオモ知事は記者会見で「後れを取るのにはうんざりだ」と表明。「われわれは、このウイルスを過小評価していた。予想よりも強力で危険だ」と述べ、流行のピークは1~3週間後となるとの見解を示した。

クオモ知事はまた、連邦政府の対応の遅さを改めて公然と批判。連邦緊急事態管理局(FEMA)が人工呼吸器をめぐる競売を各州に仕掛けて価格上昇を招いていると主張し、「まるでイーベイで50州が1台の人工呼吸器をめぐり競り合っているようだ」と苦言を呈した。

クオモ知事は「ニューヨークは今、助けを必要としている」と訴え、「今年は政治的な年であり、すべてに政治的な背景があることは分かっている。民主党は共和党を批判したがり、共和党は民主党を批判したがっている。今はその時ではない」と呼び掛けた。

クオモ知事はまた、自身の弟で、新型コロナウイルスの陽性反応が出たCNNキャスターのクリス・クオモに触れ、自宅で隔離生活を送る弟とは今朝話したと説明。「彼は大丈夫だ」と述べた。

翻訳・編集=遠藤宗生

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