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落ち着いたトーンで構成された店内空間に家具を配置。手前側にあるのは、創業50周年の節目に誕生したソファ「50」。背もたれの角度を簡単に動かせるため、深くリラックスできる。

世界各国に数多あるインテリアメーカーから価値あるものを吟味して、半世紀を超えて“豊かな暮らし”の提供を追求してきた大塚家具は、数多くの国内外の優れたインテリアブランドを日本に紹介してきた先駆者である。その中でも、世界各国でも最上級の評価を得るインテリアブランドに共通するのは、暮らしをラグジュアリー化させるということ。美しく、満ち足りた毎日を送るためのインテリアは、人生に寄り添う鏡であり成功の証ともいえる。

“座る、寛ぐ”をラグジュアリー化する「ロルフベンツ」


一般的には高級家具=イタリアと思われがちだが、ドイツにも優れた家具ブランドがある。1964年に創業した「ロルフベンツ」は、世界初のコーナーソファを考案したり、実用的な可動式ソファを考案したりするなど、独自のスタイルで評価されてきた。ドイツのラグジュアリーとは、“機能性と高品質、デザイン性”の融合にある。

創業以来、座り心地を科学し、進化させてきたロルフベンツは、まさにドイツ流のラグジュアリーを具現化したもの。その神髄をプロダクトディレクター、ベッティーナ ヘルマンに聞いた。


ドイツ流のラグジュアリーとは?


工業立国であるドイツは、自動車や工業機器などを中心に世界的メーカーが多い。イタリアやフランスのように視覚からわかり易い“ラグジュアリー”なイメージではなく、高品質、高性能をモットーに優れた製品を洗練されたデザインでつくり上げ、実用性も含めた“ラグジュアリー”を生み出している。

それは家具・インテリア分野にも当てはまる。ドイツでは南部の黒い森地方を中心に木工家具づくりが盛んだった。

そんな中で南部のシュヴァルツヴァルトの街、ナーゴルトで1964年に創業した「ロルフベンツ」は、現在もナーゴルトとその周辺に本社と工場を構え、開発から製造までを一貫しておこなっている。この地には、豊かな森林が広がり、家具には欠かせない上質な木材資源に恵まれているゆえ、上部なフレームや張りぐるみの職人技術が発達してきた。

その資源や技術をもとに、ロルフベンツは伝統技術を生かしながらも最新技術も取り入れることでうまれる機能性、高度な技術を背景に実現するデザイン性、“メイド・イン・ジャーマニー”の持続性と安全性が保たれた品質、そしてそこから生まれる最高級の快適性を提供している。

創業第一弾として発売された「ADDIFORMアディフォルム」は、世界初のコーナーソファであり、アームチェアやソファ、コーヒーテーブルを自由に組み合わせることで、リビングをくつろぎの空間とした。ソファといえば応接であった当時に、テレビの普及に伴いリビングが家族の団らんの場になると考え、新しいライフスタイルをつくり出す革新的なものであった。実用品としての価値を守りつつ、ライフスタイルに寄り添うのだ。


ドイツ南部、ナーゴルト市で生まれた家具ブランド「ロルフベンツ」。世界初のコーナーソファを開発し、1970年代にはアヴァンギャルドなデザインでも人気を博す。80年以降はソファを中心の商品展開となり、多くのロングセラーモデルをリリースする。


これこそがドイツ流のラグジュアリーであると語るのが、ロルフベンツのプロダクトディレクター、ベッティーナ ヘルマンだ。


ロルフベンツのプロダクトディレクターを務めるベッティーナ・ヘルマン。製品の魅力を発信するスポークスマンである。

「ドイツ流のラグジュアリーとは、常に品質と機能性がつながっています。高級なマテリアルも重要な要素ですが、さらに機能的であってこそラグジュアリーになり得るのです。またバウハウスから由来するインダストリアル・デザインもラグジュアリーの基盤となっています。その典型が、ポルシェやメルセデス・ベンツといった自動車ブランドです。ロルフベンツもまた、ドイツ流のラグジュアリースタイルを表現するために、高い品質、デザイン性、機能性と熟練された職人技を追求しています」

ドイツ製品には高品質というイメージがあるが、ロルフベンツは裏付けもある。ドイツのDGM協会(ドイツ家具品質保証協会)のゴールデンM認証、およびドイツの環境省が監修している環境保護認定レーベルのブルーエンジェルマークを取得しているのだ。信頼がなければ、特別な存在にはなれない。裏打ちされた品質と機能の両輪で、ロルフベンツはラグジュアリー化するのである。

からだで感じる、考え抜かれた機能性


ロルフベンツの歴史の多くは、ソファと共にあった。コーナーソファを開発しただけでなく、背もたれを可動式にすることで、様々なシーンに合わせて自由にくつろげる空間を提供してきた。なによりも、座り心地のよさと快適性を重視するブランドなのだ。


人間のエルゴノミクスと現代の多様化するライフスタイルを考えた最高級の座り心地を実現する独自の多層面クッション構造。モデルそれぞれに合わせて緻密で立体的に形成される。

「まずどのようなユーザーのためにソファを開発するかを決めます。例えばラウンジっぽく寛ぎたい人なのか、しっかりと座りたい人なのか、座り方の趣向は様々だからです。そしてそのターゲットに完全にマッチした独自のクッション構造とデザインを開発していきます。座面の高さや背もたれの構造も、人間工学に合わせて綿密に設計します。ロルフベンツの機構は全て自社の開発チームにより開発されており、専門のエンジニアチームが常に新技術の開発に取り組んでいます。そういった技術は10年使用を前提にした厳しい検査を受けてから製品に採用されます。しかもそういった機能は見せるのではなくて隠したいし、音をたてず簡単に操作ができないといけない。なぜならリビングルームに求められるのは機械ではなく、快適で洗練されたデザインのソファだからです」


厳格な基準に合わせて素材から丁寧に仕上げる。このクラフツマンシップが、ロルフベンツの品質と創造性を支えている。


ロルフベンツは、ドイツ自動車産業の中心地シュツットガルト近くで創業した。そのため周囲には優れた技術を持つ製造業者が多く、エンジニアリングにとことんこだわることができるのだ。


柔らかなフォルムのシートとパイプフレームを組み合わせる最新作「アディット」。テーブルやラグも同シリーズで揃えられる。色柄やフォルムで、スクエアな空間に動きを加える。

進化する家具たち


ロルフベンツは、昨年、中国の投資会社の傘下となった。そのため、更なる飛躍が期待できる体制になった。


新生ロルフベンツを象徴するベッドコレクション「TONDOトンド」は、有機的な曲線美が特徴。


「理念と戦略を武器に、インターナショナルなラグジュエリーブランドとして成長できる基盤ができました。現在では張りぐるみ家具やダイニング家具、サイドボード、そしてアウトドア家具まで展開を広げていく予定です。特にベッドシリーズの導入は、大きなターニングポイントといえるでしょう。ソファの快適性とデザイン性を追求してきたロルフベンツですから、このノウハウをベッドに応用することは必然です」

これからのロルフベンツは、暮らし全体をトータルコーディネートできるブランドとして進化していくのです。今後ブランドの世界観を紹介するためのモノブランド・ショップを世界中に展開していきます。昨年のケルンやミラノの国際家具見本市で発表した「グローバル・フラッグシップ・デザイン」による世界初のショップ『ロルフベンツ東京』が今年1月に青山エリアにオープンしました。ロルフベンツは20年以上前から日本市場で展開していますが、今後日本で成功するための唯一の方法は、ブランドのポジショニングを明確していくこと。『ロルフベンツ東京』はブランドの世界観とプロダクトを、エンドユーザーとプロフェッショナルの方々に知っていただける最適なプラットフォームとして活用していきます」


2020年1月にオープンした「ロルフベンツ東京」。トータルコーディネートでロルフベンツの世界観を表現する。東京都港区南青山6-4-6 ☎︎03-6419-4321 営業時間11:00〜19:00 水曜定休(祝日は除く)https://www.rolf-benz-tokyo.jp/

ロルフベンツの家具は、端的に言うと派手ではない。しかし座ると感じる品質の良さと機能性には、必ずや驚かされることだろう。先行き不透明な時代に生きる現代人にとって、ゆるぎない価値と共に暮らす時間は何にも替えがたい安心感だ。華美ではないが上質感に満ちた、ロルフベンツの家具と暮らす日々…。ドイツ流のラグジュアリーがここにある。


【The Shape of luxury to Come】

#1 本記事|“暮らし”をラグジュアリーへと導くIDC OTSUKA 
#2 公開中|“手仕事”をラグジュアリー化する「ポルトローナ・フラウ」
#3 Coming Soon

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