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2020.03.31

【3月第4週資金調達まとめ】「リネット」を運営するホワイトプラスが総額15億円の調達など

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、3月4週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

ホワイトプラス


調達額:15億円
調達先:グロービス・キャピタル・パートナーズ / YJキャピタル / ラクスル / みずほ銀行 (第三者割当増資のほか、融資も含む)

ネット宅配クリーニングサービス 「Lenet(リネット) 」や、ハウスクリーニングのマッチングプラットフォーム 「kirehapi(キレハピ)」 の運営を手がけるスタートアップ。

同社のサービス「リネット」は、Webやアプリで注文ができる衣類の宅配クリーニングサービスだ。店舗に行くことなく、インターネット上で注文から宅配手配まで完結でき、早朝・深夜の集配のほか、高品質なケアサービスを標準的に行うなど、利便性の高いサービスを提供している。2019年度にはグッドデザイン賞を受賞。

また衣類に限らず、ふとんや靴のクリーニングサービスも行なっている。「キレハピ」は、ハウスクリーニングなど、プロによる生活サービスを6項目の口コミで比較・予約ができるプラットフォーム。サービスを利用したユーザーの口コミや満足度のほか、各事業者が提示する料金などが比較でき、予約まで簡単に行うことができる。

2020年3月には、グロービス・キャピタル・パートナーズ、YJキャピタル、ラクスルの3社を引受先とした第三者割当増資と、みずほ銀行からの融資を合わせ、総額約15億円の資金調達を実施した。この調達を受けて、「リネット」のサービス基盤のさらなる拡充に向けて、エンジニア採用や、マーケティング投資に充当する方針だ。

ITプロパートナーズ


調達額:10億円
調達先:エン・ジャパン / 他銀行3行から融資

主に人材採用・入社後活躍サービスの提供やインターネットを活用した求人求職情報サービスを手掛ける企業。

同社の展開する「Graspy(グラスピー)」はスキルアップやキャリア形成をしたいエンジニアやビジネスパーソン向けに、無料で基礎知識やコーディングなどが学べるキャリア形成サービスだ。オンラインカリキュラムに加え、著名メンターからメンタリングを受けることができたり、成長企業からのスカウトを受けたりすることできる。一般的なオンライン転職サイトでは、ユーザを一人集めるのにかかるコストは最低でも1万円程度かかるものだが、「Graspy」では数百円程度に抑えられる。

2020年3月には、エン・ジャパンを引受先とした第三者割当増資と、銀行3行からのデットファイナンスを合わせ総額約10億円の資金調達を実施。この調達を受けて、採用・社員教育・サービス開発への投資や起業家支援の一環として、弊社ユーザーを中心とした出資サポート、大規模なプロモーション施策の展開を進めていく方針だ。
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文=STARTUP DB

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