米国の物流を自動運転で支えるTuSimple、感染拡大でも輸送を継続

(C) TuSimple


年内に新規の資金調達を目指す


ウェイモは、アリゾナ州フェニックスで展開していた自動運転タクシーのサービスを一時的に停止し、セミトレーラーの公道テストも中止すると先週発表した。クルーズは、サンフランシスコで自動運転タクシーを開始する準備を進めていたが、テスト走行を中止した。両社の技術者らはコンピュータシミュレーションを使った仮想テストに専念している。

TuSimpleは3月26日、電動ステアリングやコンピュータシステム、LiDARセンサー、レーダー、カメラといった自動運転トラックの主要部品を、ドイツの部品製造大手「ZF」と共同開発する計画を発表した。ZFはまた、Tusimpleの量産モデルに製品利用可能なシステムを供給するという。

「ZFのオートモーティブシステムの強みと、TuSimpleのバーチャル・ドライバー・ソフトウェアが組み合わさることで、業界初の商用自動運転トラック向けテクノロジープラットフォームが完成する」とZF で自動運転システムのエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるTorsten Gollewskiは述べた。

TuSimpleは、エヌビディアやUPSなどから3億ドルを調達しており、ZFと共にエヌビディアやCummins、ソニーと技術パートナーシップを締結している。

Priceによると、同社は年内に新たな資金調達を実施し、ダラスに2つ目のデポをオープンさせ、トラック台数を増加させる計画だ。

「我々は、年内に車両台数を大幅に増やす予定だ」とPriceは述べたが、具体的な台数については明かさなかった。

編集=上田裕資

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