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アマガエルロボットが枝に留まる姿の3Dレンダリング / wonderfulengieering.com

カエルの胚から摘出した細胞を使って作られる、直径1ミリメートルに満たない生物ロボット、それが「ゼノボット(xenobot)」だ。生命進化の過程における自然淘汰を模倣したアルゴリズムで開発された。「米国科学アカデミー紀要」にその初期研究の成果が掲載されたものだ。

生体ロボットが力を得て主体性を持つところまで行ってしまえば、待っているのはもしかすると「悲惨な結末」かもしれない。だが、ゼノボットは極小で無害な生き物だ。カエルの胚細胞から作られた小さな生物はプログラムも可能で、人間の体内でさまざまなことができる。

「生きた細胞」微小ロボ、進化的アルゴリズムにより開発


生物学者たちは、まずスーパーコンピュータで設計を進めてから、現実の世界でプロトタイプを作り始めた。生物学とテクノロジーが融合して、細胞はプログラムできる機械へと変容した。

その独自性以外に特筆すべきは、再生能力だ。半分に切られても、細胞は完全に破壊されることなく再び形成できる可能性があるのだ。親種はアフリカツメガエル(学名は「Xenopus laevis」)。研究者たちは、胚細胞を採取してから培養段階に入った。細胞が一気に集まる際に内部に袋状のものが形成されるため、小型の物質なら運ぶこともできる。周囲の物質を押しながらごくゆっくり、ニョロニョロと動くことも可能だ。有機体なので腐食もする。

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だがこれは、かつてSFの世界にしかなかったものが実現したというだけではない。この精密な生物は負の可能性もはらむ。ひとたび人間が科学を制御できなくなれば、この人工生物が極めて危険な挙動をすることも予想されるのだ。

「ヒトの動脈や血管の清浄」に期待


用途にはさまざまなものが考えられるが、中心に来るのは治療である。ゼノボットが大きな役割を果たすのは、動脈や血管の清浄だ。体内を動き回って複雑な循環器系を守ってくれる軍隊のようなイメージを持つ人もいるかもしれない。研究段階から携わったある生物学者は、この生体ロボットが「従来のロボットとも既知の動物とも異なる新たな人工生物」という見方をしている。「生命を持つ、プログラム可能な有機体」ということだ。



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各ゼノボットの平均寿命は最大10日間で、形状を変えることもできる。ちっぽけな生き物に見えるが、その恩恵は今まで述べたことにとどまらない。

翻訳=加藤今日子 編集=石井節子

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