トランプ、支持率上昇もコロナ対応「遅すぎ」 米世論調査

Photo by Tasos Katopodis/Getty Images

ワシントン・ポストとABCが行った世論調査によると、トランプ米大統領の支持率は2月から5ポイント上昇し、48%となった。ただ、米国人の大半は大統領の新型コロナウイルスの流行に対する初動が遅すぎたと考えていることが分かった。

世論調査では、58%がトランプの対応は遅かったと回答。38%が適切なスピードで対応したと答えた。回答は共和党と民主党の支持者ではっきりと分かれ、民主党支持者の86%がトランプの対応が遅かったと答えた一方、共和党支持者の75%が適切なスピードだったと答えた。ウイルス流行への政府の対応能力を「全く信頼できない」と答えた人は12%、「非常に信頼できる」と答えた人は26%だった。

調査結果からはさらに、米国各地で実施されているウイルス対策によって人々の生活に広範囲の影響が出ていることが明らかになった。90%以上ができるだけ外出を控え、周囲の人々と距離を取っていると回答。88%がレストランやバーに行かなくなったと答え、61%が食料や日用品を買いだめしたと答えた。生活がウイルス流行によって阻害されたと答えた人の割合は10日前には40%だったが、現在では77%に上っている。

米国ではコロナウイルス検査実施数の増加に伴い感染者数が急増し、中国とイタリアを抜いて世界最多となっている。

編集=遠藤宗生

タグ:

連載

新型コロナウイルス特集

ForbesBrandVoice

人気記事