また、彼女たちは頑張った後の楽しみを積極的に作っているように見える。「テストが今週の木曜日に終わるから、金曜の夜はみんなでディナーに出かけない?」といった具合に、学校のあちこちで、テスト後の「楽しい計画」を立てる会話がよく聞こえる。
また、ヨーロッパで働く女性たちが積極的に「ホリデー制度」を使って、休暇をとっている姿もよく目にする。精神的、肉体的にストレスを与えた後に楽しさみつくろうという、自らストレスを軽減させるような生き方、考え方がアジアよりもヨーロッパの方が一般的なことがわかる。
時間にルーズな外国人だが、テスト期間は平等にやってくる。学生だけでなく、社会人の女性も、どんなに忙しい期間でも、自分のペースを少し工夫して上手に乗り越えている姿が見受けられる。ストレスでニキビができることがあまりない理由は、ここにもあるかもしれない。
美肌の秘訣は人生を楽しむこと
世間中で評価されているように、豊富な種類のスキンケア商品を揃えている韓国や日本など、アジアの女性の肌は美しいかもしれないが、素肌を比べた時、ヨーロッパの女性の肌の方がニキビや肌荒れが目立たない。気候や環境による影響ももちろんあるとは思うが、ストレスの量や抱え方の違いが大きく関係しているように思える。私生活から伺える、内面から自然に綺麗になろうという環境や心がけの違いが大きく影響しているのかもしれない。
コロナウイルスが世界中で大流行し、忙しい現状を和らげる難しさに加え、いつ急変するかわからない異例な状況で、肌を気づかう時間は従来より少ないかもしれない。目に見えないウイルスへの恐怖と対応で、精神的なストレスも少なからずかかっているだろう。
そんな時こそ、スキンケアに頼るだけでなく、食生活に少しこだわってみたり、適度なリフレッシュ時間を取ったりすることで、肌も少しずつ落ち着くかもしれない。本物のスキンケアはストレスが少ない私生活にあるということを、ヨーロッパの女性たちは私に教えてくれた。