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2020.03.30

コロナ特需でダウンロード数25万増。「Zoom」のCEOが決めたこと

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Zoom、その人気の理由


Zoomの人気の理由は、操作が容易だというところにある。アプリへのアクセスは完全に無料で、パソコンのブラウザから起動するか、iOSまたはアンドロイドの携帯機種にアプリをダウンロードして利用できる。

無料バージョンの場合、グループ通話(ビデオカンファレンス)は100人まで可能で、最大通話時間は毎回40分だが、一対一の通話であれば通話時間は無制限となる。

そして、これこそがSkypeとの差別化ポイントなのだが、参加者を集める際も相手がすでにアプリを使用している必要はなく、相手を招待するリンクを送るだけ。Eメールを始め、どんなデジタルメッセージでもいい。それに、ビデオチャットをする間、リンクや文書、ビデオ、写真が共有できることに加え、テキストメッセージを送ったり、会話を録音することも可能だ。

定期契約による月払いの有料バージョンの場合、参加者の上限は1000人となり(エンタープライズ・プラス・バージョン)、通話時間や録音容量は常に無制限であることに加え、発言していない参加者のマイクを消音にする機能や招待リンクのパーソナライズ機能など、コントロール機能を利用することができる。

被害国の学校に無制限のサービスを提供


コロナ危機によって必要性を増したオンラインによる遠隔授業の手段として、Zoomがいかに有効かを認識したエリック・ユアンは、自社のブログを通じて、新型コロナウイルスの蔓延で被害を受けた国々の教育機関にアプリを無期限で提供することを発表した。

イタリアももちろん含まれる。アプリサービスを受けるには、学校をフォームに登録するだけ。教師も生徒も、実際に教室にいるときのように、相手の目を見て授業ができるようになる。

文=Simona Politini 翻訳=大村紘代 編集=石井節子 写真=Forbes Italia提供

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