ライフスタイル

2020.03.31 08:30

階段を上る、風呂に入る。在宅だからこそコンディショニングを


睡眠の1時間前に風呂に入る


次に、睡眠について、夜眠りづらくなっている人に試してもらいたいのが、深部体温(体の内部の温度)が下がるタイミングに合わせて、寝ることです。

眠る1時間前を目安に、約40度のお風呂に入り、深部体温を上げた後に床に着くと、体温が緩やかに下がっていくので、深い眠りへと落ちやすくなります。他にも、頭を冷やすと眠りやすくなることなどが生理学的にわかっているようですので、一度試されてみてはいかがでしょうか。

夜、風呂に入る習慣がない人は、ベッドの上で軽度の体幹トレーニングをするのも効果的です。たとえば、うつ伏せの状態から肘と前腕を地面につけて腰を上げる「プランク」というエクササイズがあります。肩甲骨周辺や腹筋といった大きな筋肉を使うので深部体温が上がりやすいうえ、息切れするようなこともないので、眠る前にちょうどいいです。

もうひとつ、テレワークだと、起床時間がまちまちになりがちです。起床時間のズレが、体内リズムに影響を与えることもあるため、日々の予定に合わせて起きる時間を調整するようなことはせず、毎日、決まった時間に起きるようにしましょう。起床後は、まず窓際で太陽の光を浴びるのも睡眠のリズム作りに有効です。

ちなみに、自分が寝不足ではないかを見極めるには、起床4時間後の眠気の有無を観察してみましょう。そのタイミングで眠気を感じるようであれば、翌日は睡眠時間を伸ばしてみると、日中の眠気を減らすことができるので、ベストな睡眠時間を探るのに役立ちます。

環境の変化をいいタイミングととらえ、自分のライフスタイルをいったん見つめ直して、自分流のコンディショニング法をつくってみてはいかがでしょうか。

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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