President of WBB Securities

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わずか数カ月の間に、世界は本当に狭くなった。距離はもはや、病気のまん延を妨げるものにはならない。私たちはいまだに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行が引き起こした世界的な危機の結果を、見通すことができない。

このパンデミックは、世界の経済と社会秩序を脅かしている。残念ながら米経済は、2008年の金融危機と同じかそれ以上の打撃を受けることになりそうだ。そして、影響はすでに米国の選挙プロセスにも及んでいる。

1. 不況のなかで再選された米大統領選はいない

米国にはこれまでに、不況のなかで再選された大統領はいない。現在、米経済が危機的な状況に陥っていることは明らかだ。株式市場も混乱が続いている。2020年の大統領選までに米国がリセッション(景気後退)入りして経済情勢が一層悪化し、同時に現政権のパンデミック対策への不満が高まれば、議会とホワイトハウスには劇的な変化が起きる可能性がある。

2. 民主・共和両党の党大会が中止、または仮想フォーマットに変更?

大人数での集会が行われる会場は、ウイルスの培養皿のようなものになる。米疾病対策センター(CDC)は、「社会的距離」を確保するよう勧告している。両党の大統領候補がいずれも70歳以上の高齢者になるのはほぼ確実であることを考えれば、彼らが大規模な集会に参加することは非常に危険だ。

3. 選挙キャンペーンの様相が一変

今年予定されていた政治集会は、ほぼ完全に変更、または中止された。党指導部や議員たち、政府のあらゆるレベルにいる人たちが、実施すれば大きな問題が引き起こされることを十分に理解したからだ。つまり、選挙活動は今後、テレビコマーシャルやオンラインでのやり取り、ロボコール、記者のインタビューや郵便物への依存度をさらに高めていくということになる。

ドナルド・トランプ大統領はこれまで、集会を開くことによって支持者たちを活気づけてきた。それが行えなくなることは、大統領の選挙運動にとっての障害となる可能性がある。

編集=木内涼子

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