ビジネス

2020.03.29

新型コロナで変わる化粧品需要、「巣篭もり美容」で発見する自分だけのメイク

家でメイクをする女性(Getty Images)


美容業界でコスメのPRをする善塔久美子さんは、外出自粛やリモートワーク推奨により、「巣篭もり美容」の需要が伸びていることを指摘する。

「マスクで顔が隠れる分、顔色をよく見せるナチュラルメイクが注目されていて、自然な血色に見えるローズやオレンジといった暖色系のアイシャドウが人気のようです」と話す。

ライブ配信+ECでの購入が身近に


また、オフラインでの販売が陰りを見せる分、オンラインでの販売訴求が活発になり、SNSでのライブ配信をするブランドやショップが増えているようだ。善塔さんは人々の消費行動の変化にも注目している。

「私もアットコスメトーキョーやヘアメイクアーティストのライブ配信でおすすめのアイテムをチェックしました。家で寛ぎながらテクニックを学び、気になったらネットショッピングで購入。ライブ配信+ECでの購入は、今まで以上に身近なものになりそうです」

花見の時期にもかかわらず外に出られなかったり、家の中で誰とも喋らずに過ごしたり、新型コロナウイルスによって、何かとネガティブになりやすい状況では、メイクが気持ちを明るくする手段となる。今こそ、自分だけの特別なメイクに挑戦するいいチャンスなのかもしれない。

UZUの担当者は、こうも話していた。

「コロナウイルスが猛威を振い、ストレスも感じやすい今の情勢で、UZUというブランドに限らず、また年齢を問わず、メイクアップそのものが日常の小さな楽しみになっているのかもしれないと感じます。こんな時だからこそ、「ポジティブに生きたい」という消費者の前向きな気持ちに、少しでも応えられたらうれしいです」

文=井土亜梨沙

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