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2020.03.27

「ポラロイド」が本格復活、新機種が100ドルで発売

Photo by David Becker/Getty Images

インスタントカメラの代名詞として知られた「ポラロイド」は、デジタルカメラが普及する以前の時代に一世を風靡したが、2000年代に入り経営破綻した後、様々な企業にそのブランドが受け継がれてきた。そのポロライドが本格的な復活を果たし、オートフォーカス機能つきの新たなインスタントカメラとしてよみがえった。

新たに発売されたカメラは「ポラロイド・ナウ(Polaroid Now)」と呼ばれる製品で、ホワイトとブラックの2色に加え、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーの5色が期間限定で用意されている。ポラロイド・ナウの外観は、以前のモデルと比べて丸みのあるエッジが特徴で、1回の充電で15パックのフィルムの撮影に対応する。

さらに、暗い場所でも鮮明な画像が撮影できるフラッシュや、ポートレートモード対応のオートフォーカス機能も備えており、誰でも手軽に最高の写真を撮れるポラロイドの基本精神を受け継いでいる。

ポラロイド・ナウと同時に、カラーウェーブ(Color Wave)と呼ばれるスペシャルエディションのインスタント写真フィルムも発売された。このフィルムを使えば、様々な発色のフレームで写真を飾ることが可能だ。

発売元のポラロイドは、以前はポラロイド・オリジナルという社名を名乗っていたが、新モデルの発売に合わせ原点に立ち返り、ポラロイドに名称を改めた。

ここで簡単にポラロイドの歴史を振り返っておこう。1937年創業の本家ポラロイドは、デジタルカメラの普及が進む中で2001年に経営破綻した。その後、様々な企業に商標権が受け継がれた後、2017年にポラロイド向けフィルムを製造していたImpossible Projectがブランドを買い取り、ポラロイド・オリジナルとして事業をスタートした。

そして今、新機種の発売に合わせ、シンプルな「ポラロイド」という社名にリブランドを果たしたのだ。

ポラロイド・ナウの価格は99.99ドルで、ポラロイドの公式サイトから購入可能となっている。2種類のフィルムパックは16.99ドルで販売されている。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、配送はやや遅れ気味になる見通しだ。

編集=上田裕資

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