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米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクは、ロサンゼルス市による新型コロナウイルス対策を支援するため、人工呼吸器1200台超を寄贈したことを明らかにした。

マスクの23日のツイートによると、米食品医薬品局(FDA)の認可を得ている人工呼吸器1255台を20日に中国で調達し、ロサンゼルスに空輸した。

カリフォルニア州知事のギャビン・ニューソムは23日の記者会見で、これらの人工呼吸器がロサンゼルスに届いたことを確認し、「イーロン・マスクはすでに病院協会などと連携して、それらの人工呼吸器がいざとなったときに使えるように手配している。英雄的な行動だ」とたたえた。

マスクは、迅速な発送に協力してくれたとして、テスラの中国法人と米中両国の税関当局に謝意を表している。

人工呼吸器は、新型コロナウイルスによる肺炎の重症患者の治療で重要な機器だが、米国内の病院は計16万台ほどしか備えていない(このほかに国家戦略備蓄として1万2700台がある)。米国病院協会は、今回のパンデミック(世界的大流行)の間に米国では96万人が必要とすると見積もっている。

各国の政府や病院はメーカーに急いで人工呼吸器を発注しているが、生産能力には限りがある。死者が最も多いイタリアでは、人工呼吸器による救命処置を受ける患者を医師が選別しなくてはならない事態に陥っている。

テスラや米ゼネラル・モーターズなどは人工呼吸器を生産する考えを示しているものの、それがいつからになるかは明らかにしていない。マスクは21日、米医療機器メーカーのメドトロニックと協議したことも明らかにしている。

マスクはこれより前、ツイッターで「新型コロナウイルスによるパニックはばかげている」「子どもは(このウイルスに)基本的に免疫がある」と主張したり、米国の病院での人工呼吸器不足に疑問を呈したりしたことで批判を招いていた。

編集=江戸伸禎

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