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CRAZY WEDDING創設者 山川咲

結婚式のプランニングとは「人生の編集作業」である──そう信じてウェディング業界に革新を起こし続けてきたCRAZY創業者の山川咲は、3月27日での退任と独立を発表した。新たな挑戦については複数検討中とのことだが、選択肢のひとつには「死」を起点にした事業もあるという。

山川がCRAZY WEDDING,を創業したのは2012年のこと。フルオーダーメイド型の結婚式事業を主軸に、これまで8年間で1400組のカップルの式をプロデュースしてきた。事業は成長を続けているが、なぜ退任・独立の決断をしたのか。

「創業時から、混じり気のない純粋な気持ちで事業を作ってきました。2年前に子どもが生まれたのですが、そのあたりから意識しなければいけないことも増えて、自然と小さいことにも気をとられるようになり...... 目の前のことに一生懸命になりながらも集中しきれていないのか、魂が揺さぶられるような経験が減り、常にモヤモヤを感じていたんです。一度きりの人生がこのままでいいのだろうか、そう考えるようになりました」

「独立」という選択肢を教えてくれたのは、部下の社員だった。昨年秋、親友のように接してきた彼女に、自らの悩みを打ち明けてみた。「咲ちゃん、独立したらいいと思う」 彼女はそう答えたという。

「そんな選択肢があるのか、と驚きました。自分がやりたいことを詰め込んで立ち上げた会社だから、私の未来はこの先にあるものだと思っていたんです。だけど、独立を考えてみると、やりたいことがどんどん浮かんできて、直感的にいい選択肢だと思いました」



これまでも第六感を信じて判断を下してきた山川は、その後、1カ月の休暇をとって進退について考えた。会社のことで気を揉み、自信を失って本来のポテンシャルを発揮できていないことを改めて思い知った。今のまま生きていても5年後の未来は想像がつくが、この貴重な5年を失ってはいけない気がする。それが独立を決めた理由だった。

文=角田貴広 写真=澤 圭太

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