ジョン・レノン「イマジン」が今、チャートに復活した意味

Photo by Mondadori Portfolio by Getty Images

著名な俳優やシンガーなど様々なアーティストたちが今、非常に困難な時期に自分に出来ることをやり、人々の意識を高めたり寄付金を集めるなどの試みを行っている。そのなかには、成功したプロジェクトもあれば、失敗に終わったものもある。

映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のワンダーウーマン役で注目された女優のガル・ガドットは、ジョン・レノンの名曲「イマジン」を、豪華セレブ24人が歌いつなぐ動画をSNSで公開した。しかし、ニューヨーク・ポストの記事によると、一部のネットユーザーからは彼女の発想が稚拙だとからかうコメントや、ジョン・レノンへの冒涜だという怒りの声が浴びせられた。

しかし、レノンが愛と平和のメッセージをこめた名曲は今、たしかに多くの人々の支持を集めているようだ。カバー曲が、ソーシャルメディア上で広く再生された結果、現代の音楽ファンたちもこの曲の魅力に気づいたようだ。

1971年に発表された「イマジン」は今週、ビルボードのHot Rock Songsチャートに戻ってきた。ダウンロードやストリーミング再生などの合算値で、この楽曲は米国で今、最も聴かれているロックの楽曲ランキングの15位に浮上したのだ。

史上最高の楽曲の一つとして広く認知されている「イマジン」はリリース直後に米国のビルボードで3位を記録し、ジョンの死後の1981年にも全英1位に輝いていた。米国ではこれまで200万枚のセールスを記録したこの曲は、長年のファンたちに聴き続けられる一方で、現代になって再び、その歌詞にこめられたメッセージに共感した人々によってストリーミング再生され、チャートに戻ってきた。

編集=上田裕資

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