不安なときこそ「日常に花」を 心を落ち着かせる自然のセラピー

日常に花を。


植物や花が五感に効くというのは、世界で未知なる敵「新型コロナウイルス」と戦ういま、有益な情報ともいえます。

このコラムが公開となる4月上旬の状況はまだ定かではないとはいえ、活動の制限は続いていることでしょう。休校やリモートワークにより自宅にこもったり、外出自粛で楽しみも少なくなったり……慣れない環境は少なからずストレスになります。ストレス値が上がると免疫力が下がり、病気になりやすくなるとも言われてます。

それを家の中に花や緑を置くことで軽減できれば、免疫力が改善できます。つまりは病気になりにくい体質をつくることができるかもしれません。そして、ストレス値が下がり、悩みや不満が軽減されることで、勉強への集中力が増したり、仕事がはかどることも期待できます。また、花の蕾が膨らんだり、枝が伸びたりという変化を家族で共有することで、会話や感情も豊かになるでしょう。



3月に入ってから、卒業式・送別会・イベントの中止が相次いだため、メディアでは花業界へのその影響について連日報道されていました。花の需要を回復させるため、農林水産省でも「花いっぱいプロジェクト」を立ち上げて、業界全体で今回の困難を乗り越えようと立ち向かっています。

その様子を見た知人が、SNSで「自分用に生まれて初めて花屋で花を買ってみた。最近世相が暗くてせめて家の中でも気分転換をしたくて」と載せていました。今こそ、原点に立ち戻り、自然の恵みである花や緑からエネルギーを得るときかもしれません。

花を見たり、花の香りを嗅いだり、花に触れたり。五感をつかって花や緑を感じることは、免疫力をあげると同時に、不安な気持ちをも和らげてくれるはずです。

連載:Living With Flowers Every Day
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文=井上英明

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