数秘術で占う2020年度。見えてくる私の「いい部分」

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占いを「理由」にすること。心の「筋トレ」


濱は、上に立つ者こそ、自分のメンタルを整えることに気を使っているという。

「雑念というか、迷いというか。そんなマイナスの気を取り払うためのひとつの方法として占いと接点を持たれているようです。起業する人も、自分がリーダーになるという心の持ちようが全てだと、だんだん分かってくると思うのです。

引き寄せの法則(思考は現実となるいう考え方)ってありますけど、あれも結局は自分次第ということ。いかに自分の心を平常に保ち、ポジティブに保つかということで現実化とか引き寄せが違ってきます。だから、じゃあ、いつもそうやってポジティブに保ちなさいと言ったところで、むずかしい。対処の仕方とか、受け止め方にも個性があって、“自分を客観するひとつ”として占いがあるわけです」

それぞれの立場のゆえに、頑張り過ぎ、がむしゃらだったものを、自分らしくやりなさいと言ってくれるような感じ。それが占いなのかもしれない。

濱 美奈子が語っている写真

「そうですね。大切なことは、自分を知るとそれを最大限に生かすことにつながって、最大限に生かすと何ができるかというと、今を十分に生きることにつながると思うのです。この世界ではお金がないと生きていけないから、仕事を通じて自分を成長させようってことだと思うし、学んだり成長させようっていうベクトルをキープするとキャパシティーが広がって、自分のキャパシティーが広がるとどうなるかというと、豊かさにしても成功にしても、そのキャパシティーに合ったものが入ってくるようになるんです。

だから、自分を知るということと、それを最大限に生かすっていうことと、そして、たとえ、ちょっとつらいなと思ったときでも、占いを「理由」にすることによって、今、一歩前に出るのか、後ろに下がるのかを知ることによって乗り越えていくことも可能なんです。日々心の筋トレしているみたいなものですよね、結局は」

インタビュー、そして本稿執筆時から世の中はコロナの話題でもちきりだった。占いは混沌の中に頼れる答えを示すというより、むしろ、言葉から自分を俯瞰するきっかけなのだというのが濱の持論だ。

「コロナのような自分ではどうしようもない環境でも、どう対処するかは自分自身。少し焦っているとか、ナーバスになる自分がいたら、これは本当の自分なのかなって俯瞰してみる。自分の個性がわりと気にしすぎるタイプなのかな、とかね。そんな時、雑誌や朝のTVで目にするちょっとした占いの中に、もしもピンとくる言葉があったら、心の片隅においてみて、何かの時に思い出してもらう。そしてもっと心にゆとりを持とうと気づく。たとえ合っていてもいなくても。そんなきっかけでいいのです」

数秘術について


今回、Forbes JAPAN的占いを依頼したとき、いくつもの占いのスキルを持つ濱は、迷わず数秘術を選んだ。

「今回の数秘術は基礎的なもので、本来はかなり奥が深い占いです。誕生数=バースナンバーを計算して読み解くものです。ピタゴラスの時代から数字そのものには意味があるとされていて、その意味と誕生日を掛け合わせます。今の世の中は混沌=カオスです。その中に、ゆるぎない存在(秩序)としての数字があります。言葉より歴史の古い数字、誕生日という一生変わらない普遍の鍵、これらの組み合わせをもとに観ていきます」

濱 美奈子がこちらに微笑む写真

今回紹介する誕生数は数秘術の基本で、自分が何者であるかをみるものだという。その理解と、世の中の流れを照らし合わせるのだ。以下に紹介していく誕生数の解説は、自分の基礎となるもので、物事を大きな視点でとらえるのに適している。

「物質的な欲望から、精神的な充実感が求められる時代でもあります。自分の目指すゴールを求めるのに、数の意味をベースに読み取っていく方法、それが数秘です。なぜ自分は生まれたのか、使命があるのか、どうやったらいろいろなことに貢献できるのだろうとか、そういう意味では、いま人気の占いでもあります」

以下に、誕生数の解説を用意した。あとは自らが解釈する番だ。
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文=坂元耕二 写真=平井敬治 数秘解説=濱美奈子

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