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2020.03.31 17:00

数秘術で占う2020年度。見えてくる私の「いい部分」

Photo by Shutterstock.com

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2020年4月、新年度がスタートした。オリンピックの延期、コロナ問題の不安が尽きない中、それでも桜は満開となり、おだやかな気候に希望を持ちたくなる。「子供たちだけの卒業式」「webでの入社式」など、この特異な事象が早く昔の話になることを祈るばかりだ。

それぞれの立場で、それぞれの新しい年度が始まるわけだが、厳しく、不透明なこの2020年を占ってみようと思う。経済誌としてファンダメンタルズから、ではなく、文字通り「占う」のだ。

占いは多くの人にとって、神秘的であることを無意識に期待している部分と、科学的であれと期待する部分、その複雑な心象の中間と言えよう。そしていにしえより人々のそばにあった。おみくじもそのひとつだし、万葉の時代からある「道で出会った人」で縁起を占う「辻占(つじうら)」などは実に日本的だ。縁起を担ぐことは運命を他視点で見ることであるし、学生の頃、合格祈願のお守りを持たせてくれた近しい人とのあたたかい思い出は、社会人となった自らの立ち位置から見れば時空を超えた宇宙的な関わりとも言えよう(少々大げさか)。

今回、女性誌などの多くのメディアで占いを行っている濱美奈子に、Forbes JAPAN読者のために2020年度を占っていただいた。

占いには多くの種類があるが、今回は「数秘術」で行った。数秘術は、紀元前の数学者ピタゴラスが始めたと言われ、主にヨーロッパ方面で広く普及、その歴史は古いが、近年「numerology」としてアメリカで体系化された。ご存知のようにピタゴラスは「万物は数字でできている」とし常人のレベルを超えた数へのこだわりから数学の教団まで作った鬼才だ。1はすべての人にとって1であり、数字に関係する事象は数字にしばられるという彼の言葉どおり、はたして数秘術は、わたしたちに希望の一端を感じさせてくれるだろうか。

────本稿の後半に、数字から導き出したあなたの「誕生数」を紹介する。2020年の進み方として参考にしてほしい────

占いは、メンタルの調整でもある


濱の、柔和でやさしい表情は、およそエンタメ的な占いのイメージとはかけ離れていた。むしろその雰囲気が、話を聞いてもらいたいと思わせる魅力かもしれない。占いには常に怪しさなど論理的でない負の面があるが、多様な人と接してきた彼女は明快な答えを持つ。経済系媒体で占いをすることについてあらためて聞いた。

濱 美奈子の横顔の写真
濱美奈子|カウリ・ホリスティック・ヒーリング主宰。国際線客室乗務員を経て、自然療法の道へ入る。1996年より活動を開始。企業、スクール、病院等でセラピスト、講師として活動。現在はさまざまなメソッドによって「癒し」と「気づき」のカウンセリングと、それらに特化したスクールでスペシャリストの指導育成も行っている。

「占いにはいろいろな側面があると思うのです。どうしたら幸せになれるかという根源的な問いは人によって答えが違うし、自己啓発や自己実現のための行動もすべてを満たしてくれるわけではない。どうやったら自分らしく、何が幸せなのかは、日々、生きている中で見つけていくものです。困難を乗り越える成長の過程で、占いの持つ一面はメンタルを整える一種の“道具”といえます。

ただ単に、いいとか悪いとか、もちろんそれもあるけれども、人生のナビゲーションというか、どんなにつらいことがあったとしても、長期的な視点で自分を見て、また違う視点で見ることによって、それが自分の忍耐力とか精神力を養うような、そういった奥の深い部分もあるのかなという気がしています」

濱のもとには、多くのビジネスパーソンや一部の政治家も話を聞きにくるという。

「未来の姿を見てもらうというより、“答え合わせ”に来られる方が多いです。その方がやっていること、考えていること、リーダー的な方たちは自分流のなにかひらめきのようなものを持っています。それをしっかり保ちながらも、違う視点から、または別の言葉で解説するとか背中を押すといったものです。波動を整えるというか、変な言い方ですが、気分を整えるとか、調子をあげるとか、オーバーでもアンダーでもない“平穏さ”を求めるという点で、カウンセリングに近いものです」

上に立つ者はゆるぎない何かを持っているものだが、決断する時に要するパワーや、自身と理想の葛藤のなかで、常に言い知れぬ「重さ」をその肩に背負う。

「私がやっていることは占いではあるんですけど、困っていれば寄り添いますし、方向性が知りたいならそれを占うし、一緒になって、うまくいっている時もつらい時も、その瞬間を最大限に生かすようなアドバイスができるようにしています。最終的にはみなさん、メンタルの調整にいらっしゃっていると思っています」

多くのビジネスパーソンと接した濱ならではの言葉だ。
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文=坂元耕二 写真=平井敬治 数秘解説=濱美奈子

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