今年で3回目を迎える「新経済サミット」が4月7日、8日の2日間、永田町のホテルニューオータニで開催された。楽天やサイバーエージェント、GMOなどが名を連ねる「新経済連盟」が主催の同イベントは、テクノロジー業界の最新動向を捉えつつ、日本がさらなる経済発展を遂げるための方向を話し合うもの。
今年は初日に安倍晋三首相が来賓として登場。「改革とイノベーションこそが、この国の成長の要だ」とのスピーチで場内を沸かせた。DropboxのCEO、ドリュー・ヒューストン氏が基調講演を行うなど、海外の大物経営者らも多数来場した。
トークセッションではロボットテクノロジーや、次世代の成長分野、IoT(モノのインターネット)をテーマにした討議も開催。2020年の東京五輪を視野に入れ、テクノロジーの進化で新たな産業を育成する道筋が活発に話し合われた。
また、初日のハイライトとなったのが“北欧のIT立国”、エストニアのCTO(最高技術責任者)、ターヴィ・コトカ氏の登壇。選挙投票も全てネットで完結させる“電子政府”を推進する同国の取り組みを詳細に紹介した。
これまでエストニアを2回訪れたという自民党のIT戦略特命担当・平井卓也氏は「エストニアの事例に学びつつ、日本でも行政の電子化を進めていく姿勢」をアピール。近年注目を集める“マイナンバー制度の導入”に関しては「国家のIT化推進の要」と位置づけ、様々な分野で活用を進めていく考えを明らかにした。
翌8日には作曲家のX-JAPAN、YOSHIKI氏や、iPS細胞の研究で知られる山中伸弥教授も登壇するなど大きな注目を浴びた「新経済サミット2015」。
セッション終了後のネットワーキングパーティーは、サイバーエージェント社長、藤田晋氏が乾杯の音頭をとって開催。
新経済連盟 理事 株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長 藤田 晋氏が乾杯の発声を行った。
場内では楽天代表の三木谷浩史氏をはじめ、起業家や各界のイノベーターらが、サントリーウイスキー「響」ブランドの新商品『響 JAPANESE HARMONY』を片手に交流を深める姿が目撃された。
初日の夜に開催されたNESネットワーキングパーティでは、「響」の乾杯の音とともに、日本経済を担う新しいつながりが生まれた。
新経済連盟 監査役 フリービット株式会社代表取締役会長 創業者 / トーンモバイル株式会社 代表取締役社長 の石田 宏樹氏
開催初日のスピーカーとして登壇したWomen's Startup Lab 代表取締役 堀江 愛利さんもパーティに参加。
パーティー会場となったホテルニューオータニ「芙蓉の間」には、サントリーの特別展示ブースが設置され、日本の自然、日本人の繊細な感性と、匠の技が響き合うウイスキー『響 JAPANESE HARMONY』の世界を紹介。起業家やイノベーターらを、そのスタイリッシュな味わいで魅了していた。