世界長者番付|The World’s Billionaires 2019
1位:ジェフ・ベゾス(1310億ドル)
「アマゾン・ドット・コム」創業者で、CEOを務めるジェフ・ベゾスが世界1位の億万長者に。1995年に創業したアマゾンは、世界中に物流センターやカスタマーサービスセンターを設置している。現在は配送に留まらず、電子書籍「キンドル」の販売や音声認識技術「アレクサ」を搭載した「アマゾンエコー」の販売など事業範囲を広げている。
2位:ビル・ゲイツ(965億ドル)
「マイクロソフト」創業者のビル・ゲイツ。共同創業者のポール・アレンと共に「Windows」を開発し、世界のインターネット業界を大きく牽引した。2008年にマイクロソフトの一線を退いているが、14年からマイクロソフトCEOのサティア・ナデラをサポートする技術アドバイザーに就任。慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を通じて事前活動も積極的に行っている。
3位:ウォーレン・バフェット(825億ドル)
「投資の神様」と称され、世界三大投資家のひとりに数えられるウォーレン・バフェットが3位に。自身のよく知る企業や業界の株のみを買い、長期的に値上がりを待つ「バリュー投資」を行う。1965年に投資会社「バークシャー・ハサウェイ」を買収して以来、50年間でその資産運用は7000倍に増幅した。
4位:ベルナール・アルノー(760億ドル)
ベルナール・アルノーは、「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」の大株主であり、取締役会長兼CEOを務める人物。ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」や高級シャンパン「モエ・エ・シャンドン」など60以上のブランドを傘下に収め、2019年11月にはジュエリーブランド「ティファニー」を買収。資産を大きく伸ばす要因となった。
5位:カルロス・スリム・ヘル(640億ドル)
「メキシコの通信王」と呼ばれるカルロス・スリム・ヘル。事業のひとつとしてあげられるのは、カルロスが立ち上げた通信事業「アメリカ・モビル」だ。アメリカ・モビルは固定電話や携帯、ケーブルテレビなどメキシコの通信事業の多くを手がけている。また、財閥「ルーポ・カルソ」ではタバコや自動車部品、インフラ事業など多数の事業を展開。メキシコやニューヨークに不動産も所持している。
世界には若くして億万長者になった人物もいる。2019年に世界長者番付に最年少としてランクインしたのが、当時21歳の女性カイリー・ジェンナーだ。
最年少の億万長者:カイリー・ジェンナー(10億ドル)
元オリンピック、陸上競技金メダリストのブルース・ジェンナーとタレントのクリス・ジェンナーの娘であるカイリー・ジェンナー。2007年にスタートした、リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で注目を集め、15年にコスメブランド「カイリー・コスメティックス」を設立。オンラインショップを中心に展開し、インスタグラム等を使用したPR戦略も認知度拡大に繋がっている。
日本長者番付|Japan’s 50 Richest List
1位:柳井 正(249億ドル)
「ファーストリテイリング」代表取締役の柳井 正。ファッションブランド「ユニクロ」や「GU」を展開し、低価格・高品質のカジュアルウェア業界を牽引。ユニクロの店舗数は、世界で1400を超える規模へと拡大している。
2位:孫 正義(240億ドル)
ボーダフォン買収や日本初のiPhone発売で知られる、ソフトバンクグループ創業者の孫 正義。ジャック・マーがアリババを創業当初、対面して5分で20億円の出資を決めるなど、投資家としての一面も注目を集めていたが、2019年はWeWorkへの多額投資が要因でソフトバンクは赤字に。20年3月にはコロナウイルス感染拡大において「簡易PCR検査無償提供」のツイートが話題となった。
3位:滝崎武光(186億ドル)
検出制御機器・計測制御機器メーカー「キーエンス」創業者の滝崎武光。1974年に「リード電機」として設立し、86年にキーエンスに社名を変更。レーザーセンサーや超音波センサー、画像処理システム、マイクロスコープ等を製造しており、自動車、半導体、電子・電機機器など多数の分野にて46か国210拠点で事業を展開している。
4位:佐治信忠(108億ドル)
缶コーヒーBOSSやCCレモン、ペプシ、伊右衛門、ザ・プレミアムモルツなど、多種多様の飲料を展開する「サントリー」の4代目社長を務め、現在は会長職を務めている佐治信忠が4位にランクイン。1980年にアメリカのペプコムを買収、ペプシ販売に漕ぎ着けた業績で知られている。サントリーは2019年売上収益2兆2,947億円と増収増益で好調。人気商品「ザ・プレミアムモルツ」の成長やアルコールフリーの「オールフリー」などが順調に売上を伸ばしている。
5位:三木谷浩史(60億ドル)
日本人5位にランクインしたのは、オンラインショッピングコミュニティ「楽天市場」を運営する「楽天」の創業者である三木谷浩史。1997年に13店舗でスタートした楽天市場は創業5年で6000店舗を突破。現在48000店舗を超えており、携帯キャリアサービス「楽天モバイル」などの事業も展開している。