「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける。これがインスタグラムが掲げるミッションです。スポーツを“大好きなことのひとつ”にしている人は多いので、スポーツはインスタグラムの中でも人気のコンテンツになっているのです」
インスタグラムにおけるスポーツの立ち位置について、インスタグラム パートナーシップ スポーツ部門統括のデイヴ・セティはこのように語る。
インスタグラム パートナーシップ スポーツ部門統括のデイヴ・セティ
従来、ファンがアスリートの姿を見るためには試合会場に足を運ぶか、中継の映像を見るかしかなかった。基本的には一方向でしか繋がることができなかった。
そんなファンとアスリートの関係性を変えたのが、インスタグラムだ。
「インスタグラムはファンとアスリートの距離を近づけるプラットフォームです。実際にプレーしている姿だけでなく、練習の裏側やオフの日の過ごし方など写真や動画を通して“自分らしさ”を表現することで、よりファンにリアルな姿を見せられる。そしてファンもアスリートの今まで見れなかった一面を見ることができる。何よりインスタグラムはインタラクティブかつダイレクトにコミュニケーションがとれるので、ファンとの繋がりがより深められるプラットフォームだと思っています」(デイヴ)
実際、カンタージャパンが2019年4月に50競技の国内アスリート610人を対象に実施した調査「Sports Athlete Study」によれば、「週1回以上インスタグラムを利用する」と回答したアスリートの割合は63%。また、同様にカンタージャパンが2018年6月に利用者2000人を対象に実施した「Sports Engagement Study」によると、スポーツ関連コンテンツを楽しんでいる国内利用者の割合は70%にも及ぶ結果になったという。
アスリートは競技だけやっていればいい──そんな論調もある中、多くのアスリートはスマホを手に取り、インスタグラムで自分自身のことをあらゆる角度から発信していく。
「自分のアカウントは多くのFC東京のファン・サポーターの人たちがフォローしてくれているので、試合の後に思ったこと、感じたことをなるべく伝えるようにしています。インスタグラムを通じて、ファン・サポーターの人たちと繋がれることで、僕もプレーに対するモチベーションが上がります。試合に負けたときは悔しいですし、時には厳しいコメントもいただきますが、僕はそう言ったコメントを見ると、今度はその人たちを喜ばせられるようにしよう、と思える。どのコメントも嬉しいですし、自分にはプラスになっています」(橋本)