採用面接の直前にしてはいけない2つのこと

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採用面接は就職活動の終了時期にあるもので、その後は交渉と内定承諾のプロセスがある。私は顧客に対し、公式に内定をもらうまで就職活動を続けるようアドバイスすることが多い。捕らぬたぬきの皮算用はしないことだ。また、一つ以上内定を持っていれば交渉力も強くなる。

求めている仕事を得られないのは悲しいことだ。そこで私からは、面接前に決してやってはいけない2つのことを共有したい。

1. 不要なストレスを増やすこと


ある程度緊張することは予想できるが、不要なストレスを生じさせるようなことをしてはいけない。

不要なストレスが増える一般的な要因には、遅刻や前夜の睡眠不足がある。睡眠は、脳の活力や記憶力を回復させ、エネルギーを補充する役割を果たす。また準備を始めるのが遅過ぎたり、自分に準備ができていないことに気付いたりすることもストレスの要因となる。面接には練習が必要で、しばらく面接に臨んでいないときや、業界・機能を変えてキャリアの変革を起こすときはなおさらだ。

米健康情報企業のウェブMD(WebMD)によると、ストレスを示す兆候の例は次の通り。

・さまざまな考えが頭を巡り、絶え間なく心配すること
・睡眠に関する問題や眠り過ぎ
・記憶や集中力の問題
・誤った判断をすること
・体や筋肉の痛み・緊張

社会心理学者でハーバード・ビジネス・スクール元教授のエイミー・カディーが行った調査では、ハイパワーポーズ(自信にあふれたポーズ)を2分間保持した人の間でストレスホルモンであるコルチゾールの水準が25%減り、男性ホルモンであるテストステロンの水準が20%増えた。そして、ローパワーポーズ(体を萎縮させるような弱そうなポーズ)をした人の間では、コルチゾールの水準が15%増え、テストステロンの水準が10%減った。

2. 自分にはその仕事ができないと考える


自分を詐欺師のように感じてしまうインポスター症候群のせいで理性を失ってしまうこともある。しかし、相手があなたにその仕事ができると思っていなければ、あなたはそのステージにいないはずだ。私たちは、自分の能力や価値を疑っている状態にある場合に情報を過度に共有してしまうことが多く、とりとめもなく話すようになってしまう。
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翻訳・編集=出田静

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