ルームメイトとの共同生活を成功させる方法

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大半の人は、ルームメイトと時間を過ごす頻度が週に数回しかなく、ルームメイトがいる人の49%近くは、週1回以上、毎日以下の頻度でルームメイトと時間を過ごしていると答えていた。

ルームメイトとほぼ毎日一緒に時間を過ごす人(約53%)は、一緒に過ごす時間が少ない人と比べて共同生活に満足していることがはるかに多かった。他人とルームメイトとして共同生活を始めた場合、充実した時間を一緒に過ごすようにすることで、共同生活を楽しめるかどうかが大きく左右される可能性がある。共同生活に満足している人の割合は、ほぼ毎日顔を合わせていた人の間では52%だったが、他人と生活し、あまり一緒に時間を過ごさなかった人の間ではわずか6%だった。

金銭面に関しては、ルームメイトと緊張した、あるいは気まずい会話をすることになるかもしれないが、これは避けられないものだ。生活費の折半について早いうちから大筋で合意しておくことで、その後の論争や緊張を避けることができる。

調査回答者の中でルームメイトよりも高い給料を得ていた人は、ルームメイトと比べて低い、あるいは同等の給料を稼いでいた人と比べて金銭面で言い争うことが多いと報告していた。

光熱費や賃料など一部の費用に関しては、ルームメイト4人につき約3人が、コストを均等に分けることを決めていた。ケーブルテレビやインターネット、ストリーミングサービスなどその他の費用については、誰か1人が費用を支払い、他の人は他のものをカバーするという物々交換的なシステムを導入していた人が、10ルームメイトにつき1人以上だった。

共有の家庭用品や食料品に関しては、コストを共有するより自分が使った分だけ支払う方がより一般的で、共有の家庭用品は約48%が、食料品は約70%がこうした取り決めを行なっていた。こうしたケースでは、物々交換的なシステムや個人での支払いにした場合の方が、コストを平等に分けたときよりも論争に発展する確率が高く、ルームメイトと金銭面を巡って言い争いになる割合は物々交換的なシステムの場合が33%、個人での支払いの場合が22.3%、費用を折半する場合が21.6%だった。

ルームメイトとの共同生活を成功させる鍵はコミュニケーションだ。一緒に住み始める前か共同生活を始めた直後にルームメイト同士で話し合う場を設け、基本原則を定めるべきだ。前向きな関係を築くことで得られるメリットを考えれば、その作業は無駄ではないことが分かる。

翻訳・編集=出田静

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