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SkyDrive・CARTIVATOR

「空飛ぶクルマ」の実用化が、そう遠くない未来にあるかもしれない。

海外でも開発に注力する企業がある中、日本では航空機やドローン、自動車などのエンジニアを中心としたスタートアップ「SkyDrive」がエアーモビリティの開発を先導している。もともと有志メンバーで活動していた団体に、多くの企業が賛同し、2018年から法人化した。

同年夏からは、経済産業省と国土交通省が合同で「空の移動革命に向けた官民協議会」を行っており、実際のロードマップの作成や法整備が進んでいる。

ベランダから乗車し、空中を移動する世界。SF漫画のようなそんな世界の実現を目指す、SkyDrive代表の福澤知浩に話を聞いた。

そもそも空飛ぶクルマって?


そもそも空飛ぶクルマとは何なのだろう。飛行機やヘリコプターとどう違うのか。

Skydriveが手がけるコンセプトモデル「SD-XX」は、基本的な性能や形状はドローンに似ており、動力はバッテリー充電式で、機体の四隅についている4つのプロペラが回転して垂直方向に離着陸して空を飛ぶ。もちろん車なので車輪もついており、地上を走ることもでき、人が乗車できる。現在開発しているモデルでは、前後の座席に2人までが座れる。機体の傾きや航路のズレを自動で細かく検知するため、操縦は行きたい方向に舵を切るだけでいい。

空飛ぶクルマと飛行機との違いについて、福澤は「日常的に使える」ことにあるという。

「今の移動手段って地べたを這う移動手段か、飛行機などしかないんですよ。鉄道や道路は渋滞が発生したり、満員電車や乗り換えが必要だったりと、自由度がなくてとにかく大変。飛行機の場合はそういったものにとらわれず2点間の移動ができるから楽ですが、騒音が発生し、滑走路なども必要なことから、飛行場に行かなければいけません。一方で空飛ぶクルマは、コンパクトで静か。そうすると日常的に空が使えるようになる。そこが1番の利点であり革新的な点です」

さらにSkydriveの空飛ぶクルマは、コスト面でも安価であることが特徴だという。コンビニの駐車場2台分に入るようなサイズ感で、実際に販売する際の価格は高級車ほどを予定。あくまで日常に寄り添うものづくりの姿勢を徹底している。

文=河村優

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