カリフォルニア州アラメダ郡の保安官事務所は3月17日、テスラのフリーモント工場は、郡が定めた「シェルター・アット・ホーム法」の適用対象であり、最低限のオペレーションのみ継続を許されると述べた。
保安官事務所の広報担当のRay Kellyは、フォーブスの取材に「最低限のオペレーションに含まれるのは給与支払いや設備のメンテナンスなどであり、車両の組み立ては含まれない」と述べた。
テスラにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。イーロン・マスクは、フリーモント工場の稼働状況について言及していないが、先週はツイッター上で「コロナウイルスパニックはバカげている」と発言し、注目を集めた。
マスクは3月16日の社内向けEメールで、社員らの在宅勤務を許可するが、フリーモント工場は稼働を続けると述べた。
「私の率直な見方として、感染拡大の余波で生じたパニックのほうが、ウイルスそのものより有害だと考えている」とロサンゼルス・タイムズが入手したEメールでマスクは述べていた。彼はさらに「感染者が全人口の0.1%を上回ることはない」との見方を示した。
3月17日にツイッターに投稿された動画では、テスラのフリーモント工場には通常通り、従業員ら乗せたバスが到着していることが確認できる。
フリーモント工場はテスラの米国西海岸における最大の製造拠点で、モデル3やモデルX、モデルYなどを製造している。テスラは3月16日に「今週からモデルYの納車を開始した」とツイートしたばかりだ。
テスラは今年1月、中国政府の命令を受け、上海のギガファクトリーの操業を一時的に停止したと述べていた。しかし、それ以降は上海の工場の状況を開示していない。
カリフォルニア州アラメダ郡は3月16日から、食料品店や薬局などを除く全てのビジネスに対し、通常の業務を停止するよう求めている。