「デザイン経営」の本質を考える


【Governance(リーダーシップ/管理)】


──フェイスブックのシニアデザイナーの役割とは?

シニアデザイナーはさまざまな道に進んでいますが、大きく2つの役割があると思います。1つはIC(個人貢献者)、もう1つは人材管理です。

IC(個人貢献者)は、非常に複雑な問題でプロジェクトを舵取りし、若いデザイナーや他のシニアデザイナーと一緒に仕事をします。彼らは、私たちにとってクロスファンクショナルコミュニケーターの役割をしてくれます。たとえばMessengerで行った決定がフェイスブックに影響し、ワッツアップとインスタグラムに影響するような複雑なプロジェクトがあるからです。

もう1つの人材管理の役割は、特に弊社のような大企業には非常に重要だと思います。人々はプロジェクトや報酬などにこだわりますが、デザイナーとして成長するためにはキャリア成長も非常に重要です。個々のデザイナーの強みは何か、問題点は何かを理解し指導する。そして自分が成長できる方向に向かっていることを認識させるのです。

──デザイナーが組織のリーダーになるためには、どんなキャリア成長が必要だと思いますか?

歴史的にもデザインはサイロ化されていたので、打破するためにはコミュニケーションとコラボレーションが必要だと思います。

プロダクト作りは、コンテンツ戦略、エンジニア、プロダクトマネージャーなど複数の専門分野のパートナーと一緒に働くことが常です。

様々な分野ごとの専門家がいて一緒に仕事をする中で優秀なリーダーになるためは、さまざまな分野の人にとって良いパートナーにならなければなりません。大事な決断を下し、プロダクトを無事にリリースするためには、パートナーたちの支援が必要だからです。

優れたリーダーになるには、優れた聞き手であることが、非常に重要な鍵であると言えます。最高のリーダーとは、相手にインスピレーションを与えることができる人であり、相手の話を快適に聞ける人だと思います。今後多様なデザインリーダーが生まれることを私自身も楽しみにしています。



【Workflow(ワークフロー/プロセス)】


──どのように新しいアイディアを生み出しているのですか?

多くの場合が、社内プロジェクトやハッカソンのアイデアから始まります。社内ではよくハッカソンが行われ、実際に実現したものが多くあります。フェイスブックの起業家精神が溢れる素晴らしい文化だと思います。やってみたいことがあるなら、誰でも声を上げることができます。マネージャーは、それが最適だと思えば最善を尽くすつくしてくれるはずです。

文=リー・コーリー

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