ウイルス感染の拡大抑制に役立つ「社会的距離」戦略とは何か?

Chip Somodevilla/Getty Images

新型コロナウイルス(SARS-CoV2)がパンデミック(世界的流行)の状態にあると認められたことで、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)」は私たちにとって、新たな基準になりつつある。

「社会的距離」は、ウイルスのような感染性病原体の拡散を防止、または拡散のペースを緩めるための公衆衛生戦略だ。そこには、人と人の間の物理的な距離を保つためのあらゆる方法が含まれる。

物理的な距離が近ければ、ある人から別の人に向かって飛散する病原体の数が増える。「社会的距離」を置くことは、現在のSARS-CoV2のパンデミックのような状況においては特に重要だ。このウイルスの感染を予防するためのワクチンが、現時点では存在しないためだ。

社会的距離を取ることは、私たちの日常的な行動を大幅に変えることかもしれない。実行するためには、積極的かつ意識的な選択が必要だ。つまり、たとえば以下に挙げる10の行動などを取る必要があるということだ。

10. 大規模な会議や集会を避ける

いまはハッピーアワーにバーに飲みに行くべきときではない。感染していないという確証が得られる人とだけ、少人数で集まるようにすることだ。会う人が少ないほど、感染する確率を低く抑えることが容易になる。

9. 不特定多数の人が使う「ペン」などに注意

ペンや押しボタン、ドアノブなど、多くの人が触れた可能性のあるものには触らないようにすること。触った場合には、すぐによく手を洗うこと。

ペンは常に携帯するか、署名が必要になる行動を避けること。また、ドアノブに触るときは、清潔なペーパータオルなどを使うべきだろう。

8. ラッシュアワーを避ける

ラッシュアワーが発生するのは、大勢が同じようなスケジュールで行動する傾向があるためだ。スケジュールを調整して、そうした時間を避けて行動するようにしよう。

7. 食料品店やコインランドリーは空いている時間に行く

買い物や洗濯には、混雑していない時間に行くようにするべきだ。多くの人が働いている日中や夜遅い時間、早朝、テレビで何か大規模なイベントの様子が放送されている時間などが、狙い目かもしれない。
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編集=木内涼子

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