個人も法人も「共犯者」として巻き込む、オールユアーズの吸引力。企業向けプログラムも発表

オフィスでの「オールユアーズ」試着会


オフィスに会話を生む、体験試着会


Forbes JAPANオフィスにもこのほど「体験試着会」と称し、オールユアーズがやってきた。昼下がり、木村代表がカウンターに服を並べ始めると、会社で仕事をしていたメンバーが物珍しそうに集まってきた。

オールユアーズ

「ジーンズ、めちゃ伸びて履きやすい!」
「このジャケット、男女どちらも着られますね。着心地が楽」
「へえ、あなた意外とこの色が似合うね」

あちこちで会話が生まれる。そういえば、平日にオフィスで新品の服に触れ、試着できること自体が非日常である。

「最近平日は仕事、休日は家庭で忙しく、買い物に行く機会がなかったんですよね」
「そうそう、服って結構買いに行くの大変なんだよね」
「これ、買います!」

オールユアーズ

長く使える服に責任を持つ。自ら出向く。


木村昌史代表はこう語った。

「ファッションの『あたりまえ』をどんどん変えていきたい。トレンドに合わせて短いサイクルで消費するための服ではなく、長く使える服に責任を持とうと考えました。ブランドの主張が強い服ではなく、毎日着られて、着ていることすら忘れられるような、着心地が良く健康的な服を目指しています。また人を選ばない、ユニセックスで着られるようなデザインにし、サイズレンジを広げました」

木村 オールユアーズ

実際に着てみると、普段着ている服とは「全然違う」と言ってもらえるようになったという。「そこで『服を見に来てください』という形ではなく、『行きますから、まずは試してみてください』と私たちの方から出向くことにしました」。企業向けの体験試着会などのパートナーシッププログラムは2019年10月から試験的にスタートし、すでに30超のチームが参加しているという。

ちなみに直営店は池尻にあるが、個人向けにも、来店できない人に体験してもらうために、これまで47都道府県全てでリアルイベントを開いてきたという。

「私たちにできることを」


またオールユアーズでは全国的なマスク不足を受け「50回洗っても効果が持続する抗菌・消臭マスク」として「キテテコマスク」を開発。今月3日にオンラインストアで販売開始したが、15分で完売した。「日々変化する状況の中、できるだけ経済活動を止めることなく、私達にできることを考え、アクションしてまいります」としている。

オールユアーズ

この逆境のなか、価値観がガラッと変わりつつある今だからこそ、「新しいあたりまえ」をつくる姿勢やアクションが人々を「共犯者」として引きつけるのかもしれない。

文=林亜季

ForbesBrandVoice

人気記事