テクノロジー

2020.03.13 13:00

ダイソン、新製品のスマート照明を発売 アプリと連携し、シーンに応じた最適な明るさと色合いを実現

ダイソンの新製品「Dyson Lightcycle Morph」。3点が360度回転する3ポイントトリボルブモーション機構により、デスクトップのタスクライト、ベッドサイドの間接照明としても様々な用途に使える。

ダイソンがスマート照明の新製品「Dyson Lightcycle Morph」(ダイソン ライトサイクル モルフ)を3月12日に発売する。モバイルアプリと連携しながら、ユーザーが製品を設置した現在地を正確にトラッキングして、自然光の明るさと色温度を時間帯の変化に合わせて再現する独自機能を特徴としている。

自由自在にポジション調整ができる新機構を採用


新製品は6つのLEDユニットを本体の先端に配置したオプティカルヘッドと、折りたたみ可能なアーム、並びにアームと台座を支える支柱の3点がそれぞれ360度回転しながらポジションを自由に決められる。


Dyson Lightcycle Morphのフロアライトタイプ、ブラック/ブラック

デスクライトタイプのほか背の高いフロアライトタイプの2種類が発売され、それぞれにブラック/ブラックとホワイト/シルバーの2色カラーバリエーションを揃えた。価格はオープンだが、ダイソンの直販サイトではデスクライトが72600円(税込)、フロアライトが97900円(税込)で発売された。新製品の発売後も従来モデルの「Dyson Lightcycle」は販売を継続する。

デスクライトは高さが約52cm、フロアライトは約1m25cm。オプティカルヘッドに搭載されている暖色・寒色各3基、計6基のLEDの明るさと色合いはモバイルアプリ「Dyson Link」を使って調光できる。色温度は2700K(黄色い電球色)から6500K(白めの昼白色)の間でリニアに調節できる。本体のアームに搭載されているスライダーに指で触れて動かすと明るさと色温度が素速く切り替わる。モバイルアプリからの調節ももちろん可能だ。


オプティカルヘッドには暖色・寒色、あわせて6基のLEDライトが搭載されている。ミラーのような混色チャンバーにLEDライトを当てて光の色を混ぜ、均一に拡散させる。

アルミニウム製の支柱には360度方向に直径2mmの細かな孔(パーフォレーション)を設けた。支柱にオプティカルヘッドをドッキングさせると、筒の中をLEDライトが照らしてパーフォレーションから淡い光が拡散される。

支柱の頭頂部に搭載したオレンジ色のフィルターを通すことで、光の色温度を1800Kまで低下させてオレンジ色の照明を部屋に漂わせることもできる。ダイソンでは太古の昔から人間が親しんできた「炎の灯り」の色を再現することによって、リラックスした雰囲気を作り出せると説明している。


2mm口径のパーフォレーションがフロアライトタイプに16,740個、デスクライトタイプには4,950個均等間隔で配置されている。

LEDの寿命・光の質を長持ちさせるヒートパイプ


Dyson Lightcycle Morphでは、駆動時にLED照明が発生させる熱を効率よく逃がして、長期間にわたって光の変質を防ぐヒートパイプ構造を本体のアーム部分に新しく内蔵した。アーム内に真空の銅管を設けて、管の中で水滴の気化と液化を繰り返し循環させることで熱を放散させる。この冷却サイクルは人工衛星に使われることの多い技術から着想を得たそうだ。

アームの内側に搭載した明るさセンサーにより、ライトを設置した場所の環境光に合わせた自動調光を行う。その隣には人感センサーも搭載されているので、ユーザーが機器から離れてしばらく時間が経つと自動で電源をオフにしてくれる。


アームの内側に明るさセンサー、人感センサーが搭載されている。

ダイソンのホームネットワークにつながるコネクテッド家電製品は、モバイルアプリのDyson Linkにペアリングすると便利な機能がフルに使えるようになる。従来モデルのDyson Lightcycleから搭載する自然光トラッキングテクノロジーもそのひとつだ。
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文・写真=山本敦

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