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 シリコンバレーのスタートアップ企業にはかつてない追い風が吹いている。戦略的な投資家やベンチャーキャピタル、中にはヘッジファンドから資金を調達する企業もある。しかし、その一方でヘッジファンドの新規立ち上げはかなり難しいものになっている。

 ヘッジファンド業界の運用資産規模は3兆ドルに迫る勢いだが、昨年のヘッジファンドへの投資流入は760億ドルにとどまった。しかも、億万長者のダン・オク氏の米オクジフ・キャピタル・マネジメントやウィリアム・アクマン氏のパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントなど大手や名の通ったファンドに資金が集まる傾向にある。

 米ヘッジファンド調査会社HFRによれば、ヘッジファンドの新規立ち上げ数は3年連続で減少傾向。2014年の新規立ち上げ数は1,040と、前年の1060から微減となった。2005年には2000を超えるローンチがあったことからすると、近年の厳しい状況がよくわかる。

 HFRの調査によれば、業界全体で現在8,300のヘッジファンドがあり、管理報酬手数料(management
fee)の業界平均は運用資産の1.51%。成功報酬手数料(performance fee)の業界平均は17.8%。機関投資家は近年、手数料水準の引き下げに強気姿勢だが、ヘッジファンド側も資産運用担当者を抱えているため、現行の手数料水準は確保したいところだ。

 最近、注目を集めたヘッジファンドの新規立ち上げをいくつか紹介しよう。

 アナンド・デサイ氏がイートン・パーク・キャピタル・マネジメントから独立し、ダーサナ・キャピタル・パートナーズを設立、10億ドル超のファンドを立ち上げた。また、ヨーロッパ最大のヘッジファンド、ブレバン・ハワード・アセット・マネジメントの共同創設者でトップトレーダーだったクリス・ロコスもロンドンベースで自身の投資ファンドを立ち上げた。ジフ・ブラザーズで活躍したディビッド・フィアも最近、サンダーバード・パートナーズを設立し、10億ドル超のファンドを立ち上げている。

 それでもなお、2015年の新規ファンドの立ち上げは厳しいものとなりそうだ。

文=ネイサン・バルディ(Forbes)/ 編集=上田裕資

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