ニュースサイト9to5Macは、リリース前のiOS 14のコードの中に、オーバーイヤー型のヘッドホンを示すアイコンの画像が含まれているのを発見した。このアイコンは、アップルがこれまで外部接続されたデバイスのボリュームやバッテリーレベルを表示する際に用いてきたものに類似している。
iOS 14は年内のリリースが予想されており、新型のヘッドホンもそれと同時期の発売が期待される。アイコンに描かれたデバイスが、ブラックとホワイトの2色となっていることから、アップルのオーバーイヤー型ヘッドホンに黒と白のカラーが用意されることが予想できる。
さらに、これらのデバイスがAirPodシリーズの1つに位置づけられ、オートプレイや一時停止などの機能を備え、タッチ操作や音声アシスタントのSiriに対応することも予想できる。
しかし、発売時期が迫っているデバイスにしては、このヘッドホンに関する情報は現時点ではかなり限られている。著名アナリストのミンチー・クオは以前に、新型ヘッドホンの発売が2020年になると述べていた。
さらに、ガジェット系ユーチューバーのJon Prosserは、量販店のターゲットの在庫管理システムに「Apple AirPods(X Generation)」というアイテムが、販売価格399ドルで登録されているのを発見していた。
399ドルという価格が正しいとすると、高音質のノイズキャンセリングヘッドホンとして評価が高い、ソニーの「WH-1000XM3」と同レベルのアイテムになることが予測される。アップルがヘッドホン市場において、ソニーの強敵になり得るプロダクトを発売するというのは、非常に興味深い動きだ。
このカテゴリで、ソニーに対抗できるのはAirPodsでブランドを築きあげたアップルのみと言えそうだ。イヤホン市場でアップルの競合製品を送り出したグーグルや、サムスンらがオーバーイヤー型ヘッドホンに進出するという情報は、現時点では確認できていない。
イヤホン市場において、サムスンのGalaxy Buds+は高い評価を獲得しており、グーグルが今春発売するPixel Buds 2への期待も高まっている。しかし、アップルはこの市場における競争で、さらにその先を見通しているようだ。
今年の新型iPhoneには大きな期待が注がれているが、ヘッドホン市場においてもアップルの新たなデバイスが注目を集めることは必至だ。