アマゾン創業者ジェフ・ベゾスの元妻、マッケンジー(49)を取り巻くミステリーは、注意深く整えられていったようにも見える。アマゾン草創期以降姿を消し、さらに2019年1月に夫との別離が公けになり、7月にはアマゾン株式の4%、現在価値にして361億ドル(約3.5兆円)の資産とともに離婚を確定させ、それは彼女を全米富豪ランキング堂々15位に押し上げたのだが、以来一度もメディアのインタビューには応じていない。
マッケンジーは、ファイナンシャル・プランナーの父と主婦の母の元、サンフランシスコで育つ。プリンストン大学では英語を専攻し、ノーベル文学賞作家、トニ・モリソンが卒論指導をした。05年には小説『The Testing of Luther Albright』(ハーパーコリンズ社・未邦訳)でデビュー。
直近のことはさらに知られていない。18年には夫婦でホームレスをなくすための事業と非営利の保育園に20億ドルを投じ、離婚が報じられてからは彼女の資産の半分以上を慈善事業に寄付する「ギビング・プレッジ」にサインしたとされる。いずれにせよ、彼女はそのキャラクターに忠実に、自身の莫大な資産がどこへ行くのか、口を割ることはない。