プロのアスリートたちが、植物ベースとパフォーマンス向上の関係を認めている
スポーツ界の植物ベース化傾向をありありと伝えているのが、アーノルド・シュワルツェネッガーが制作したネットフリックスのドキュメンタリー「ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実」だ。このドキュメンタリーでは、第一線のアスリート本人の証言をもとに、ヴィーガン食によって競技パフォーマンスが向上した経緯が描かれている。
有名なテニス選手のビーナス・ウィリアムズ(Venus Williams)は、シェーグレン症候群と診断されたのをきっかけに、加熱していない食材だけを摂るロー・ヴィーガン食への移行を選択した。シェーグレン症候群は、関節や筋肉の痛みを引き起こす自己免疫疾患だ。
ウィリアムズは「ヘルス(Health)」誌のインタビューのなかで、新しい食生活によって人生が変わり、テニスに戻れるようになったと話している。「自分にとって正しいことをしていると感じている」とウィリアムズは話している。
ヴィーガンやベジタリアンの食生活を採用しつつ、その全体的な健康上の利点やパフォーマンスの向上、回復の促進といった効果を主張するプロのアスリートが増えている。アメフト選手のトム・ブレイディは植物ベースの食生活を送り、ウィリアムズ姉妹はヴィーガン、世界を代表するロッククライマーのステフ・デイビス(Steph Davis)もヴィーガン……リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)、コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)……このリストはずっと続く。
世界初の「ヴィーガンのボディビルダー」であり、2014年のミスター・ユニバースでもあるバーニー・デュプレシ(Barny du Plessis)は、次のように話している。「最近では、トレーニングの時間が半分になっている。以前の半分しかしていないのに、結果は良くなっている。なぜか? 唯一の答えは、ヴィーガンになって、GMO(遺伝子組み換え食品)フリーのオーガニックな食生活を実践しているから。私の身体は完璧に動いている」