Amazonプライム・ビデオが他を圧倒、Netflixは2.8%でトップ
「Amazonプライム・ビデオ」はプライム会員の特典としての位置づけであるため、回答者全体における利用率では(グラフ3)“無料の意識”で利用している人も含めた割合と、“有料の意識”で利用している人の割合とを分けて集計している(他のサービスは“有料の意識”での利用者割合)。
“無料の意識”も含めた利用率では前年から3.5ポイント伸長し、回答者全体の16.3%となった。そして、“有料の意識”での利用者に絞った利用割合は回答者全体の10%に達した。また、母数を有料動画配信サービス利用者に置き換えると、「Amazonプライム・ビデオ」は前年の48.2%から3.4ポイント伸長し、初めて利用者の5割を超えた(グラフ2)。
一方、有料の動画配信専門サービスでは、「Netflix」が前年から0.8ポイント伸長し回答者全体の2.8%の利用割合となり、配信専門サービスのなかではもっとも利用されているサービスとなる(グラフ3)。
グラフ2:有料動画配信サービスの利用率
グラフ3:有料動画配信サービスの利用率
調査について
この調査は、今回で9年目となり、経年変化データも充実。各映像視聴メディアの利用率、利用数、視聴コンテンツジャンル、利用サービス、利用数の変化、利用増減理由などの基本的な項目に加え、注目の動画配信サービスに関する項目では、都度課金型、定額見放題型、セル(販売)型に分け、スマホ、PC、テレビなどデバイス利用、テレビ番組の見逃し配信、利用のきっかけ、利用サービスの選択理由など、ユーザーの利用動向を多角的に分析している。
この調査は、映像コンテンツの権利者、テレビ局、映画館、DVD・ブレーレイのレンタル店・販売店、動画配信事業者など、各種映像コンテンツ流通事業者、そして映像コンテンツ市場の動向に興味、関心のある人々にとって、市場を把握する上での一助となり、今後の利用者拡大への分析材料となることを目的としている。
調査概要
レポート名:映像メディアユーザー実態調査2020
調査目的:映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態の把握
調査対象メディア・サービス:映画興行、無料テレビ放送、有料テレビ放送、DVD・ブルーレイのレンタル、DVD・ブルーレイの購入、無料動画サービス、定額型動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、デジタルデータでの動画販売(デジタルセル)
調査期間:2019年11月22日~11月27日
調査対象者:13~69歳男女
調査エリア:全国
調査方法:インターネットアンケート調査
集計サンプル数:5022人
調査企画:株式会社フィールドワークス/映像メディア総合研究所合同会社