“サブスク”が“レンタル”を利用率で逆転
2019年に過去最高の興行収入2611億円(前年比117.4%)をあげた「映画館」は、前年から3ポイント増加して利用率が46.5%となった。映像ホームエンタテインメントでは、「有料テレビ放送」は前年並みながら、定額制見放題の「SVOD」が前年から4ポイントほど増加したことで、これを合わせた“サブスク”サービスの利用率は前年から3.7ポイント増加して29.3%となった。
これは「DVD・ブルーレイ レンタル」と「TVOD」を合わせた“レンタル”サービスの27.6%を上回り、長らく映像ホームエンタテインメントの中心であった“レンタル”と“サブスク”の利用率が初めて逆転した。“レンタル”は映画を例に取れば、劇場公開終了後、「新作」として二次利用の稼ぎ頭となる都度課金サービス、“サブスク”は旧作を見放題で楽しむ定額サービスであり、この逆転はこれまでの映像ビジネスモデルの崩壊、新たなビジネス形態の隆盛を如実に捉えた結果と言えよう(グラフ1)。
グラフ1:映像メディア・サービスの利用率