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2020.03.10

【3月第1週資金調達まとめ】次世代エネルギープラットフォーム構築を目指す「VPP Japan」、融資で100億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、3月1週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

VPP Japan




調達額:100億円
調達先:みずほ銀行 / アイ・グリッド・ソリューションズ / 伊藤忠商事
(みずほ銀行からシンジケートローンによる100億円の調達/アイ・グリッド・ソリューションズ、伊藤忠商事との資本業務提携)

電力コストの経営課題を解決する次世代サービス「オフグリッド電力供給サービス」を展開するスタートアップ。

同社は建物の屋根を賃借し、顧客の電力使用量に応じた最適な太陽光システムを設置するサービスを行なっている。「オフグリッド電力会社供給サービス」は、太陽光システムによって発電した電力を送電網を介さず建物側に直接供給するというものである。顧客は同社に対して、太陽光システムによって発電された発電供給分を電気料金として支払う。顧客は、建物屋根という遊休スペースを発電スペースとして効率的に利用することができる。この電力供給サービスは、スーパーや食品工場、ドラッグストア、冷蔵・冷凍倉庫などに導入されている。

APB




調達額:80億円
調達先:JFEケミカル / JXTGホールディングス / 大林組 / 帝人 / 慶應イノベーション・イニシアティブ / 横河電機 / 長瀬産業

次世代の電池として期待されている「全樹脂型電池」の開発を行う慶應大発のスタートアップ。日産自動車で電気自動車「リーフ」の開発を主導した経験を持ち、慶應義塾大学の特任教授も務める堀江英明氏が2018年10月に設立した。

同社が開発している新型リチウムイオン電池は従来のものとは全く異なる。電極に用いる材料を金属から樹脂にすることで、電気容量を従来の2倍以上にすることが可能だという。また電池自体の形状も自由度が高く、従来のものとは異なる展開も目指せる。実用化に向けた研究に期待がかかる。
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文=STARTUP DB

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