発売日は発表イベントの開催のタイミングに応じて、前後する可能性があるが、台湾メディアのDigitimesは関係筋から得た情報として、アップルがこの端末の製造プロセスの最終段階に入ったと報じている。ニュースサイトMacRumorsのJoe Rossignol記者は次のように伝えた。
「液晶ディスプレイ搭載の新型iPhoneの製造プロセスは、最終的な検証段階に入った模様だ。関係筋の証言で、アップルが暫定的にSE2と呼ばれる端末の検証を、中国の鄭州市の製造拠点で進めており、間もなくリリースされる予定であることが分かった」
検証が終わり次第、本格的な量産が開始するという。アップルは2016年3月に発売したiPhone SE以来で初めてのミッドレンジ端末となる新モデルの、初期の需要に応えようとしている。
SE2の発売は3月の下旬、つまり3月23日か30日になると予測されていた。アップルは過去に4月に開催したイベントで、教育やコンテンツ関連のサービスを発表してきたが、今年の場合はiPhoneの新モデルのお披露目が期待されている。
通常であればアップルは、新規のデバイスをアナウンス後の金曜日に、発売を開始してきた。ただし、今回のSE2のリリースに際しては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、製造遅延が起こり、初期の供給量が限定されることも十分予想される。さらに、発表イベントの規模にも影響が及ぶかもしれない。
アップルは過去に、新製品の発表をオンラインのみで行ったことがあるが、それは既存の製品のアップデートに際しての事だった。SE2の発売に向けては短期的な困難も予想されるが、消費者から強力な支持を集めることは確実視されている。