ビジネス

2020.03.07 09:00

家族闘争と後継者争いを勝ち抜いた米メディアの新しい「女帝」

バイアコムCBS会長 シャリ・ レッドストーン

コンテンツこそが王様だ──。

米メディア複合企業「バイアコム」のサムナー・レッドストーン元会長(96)は、ことあるごとにそう訴えてきた。

しかし経営陣はコンテンツではなく、市場の評価ばかりを気にして自社株の買い戻しを進め、高齢のレッドストーンの後継争いに明け暮れた。米メディア業界がデジタルの波に飲み込まれていくなか、バイアコムも迷走していた。

同社を原点に戻そうとしているのが、娘のシャリ・レッドストーン(65)だ。彼女は、米メディア史上類を見ない後継者争いを勝ち抜き、2019年12月に再統合したバイアコムCBSの会長に就任した。

同社は映画やテレビ番組の制作に130億ドルを投じるほか、ユーチューブやポッドキャストの制作会社も立ち上げている。デジタル領域に強い役員を積極的に起用するなど、シャリは変革に前向きだ。

「父はよく『小さな失敗では、しょせんは小さな成功しか得られない』と話していました。リスクは取らなくてはいけないのです」


シャリ・レッドストーン◎パラマウント映画スタジオやCBSエンターテインメントグループを傘下にもつバイアコムCBSの会長。弁護士だったが、出産後、父に請われて家族経営するメディアホールディングス企業「ナショナル・アミューズメント」に取締役として加わった。バイアコムとCBSの再統合に尽力し、2019年8月、同社の会長に就任した。

文=ドーン・チミエルスキ 写真=ジャメル・トッピン

この記事は 「Forbes JAPAN 2月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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