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2020.03.06

グーグルのゲームストリーミング「Stadia」に元ソニー幹部が参加

Justin Sullivan / by Getty Images

グーグルが昨年11月に立ち上げたサブスクリプション型のゲームサービス「Stadia」は様々な課題を抱えているが、コンテンツの拡充を目指す同社は新たにカリフォルニア州プラヤビスタにゲームスタジオを設置した。

そのスタジオのトップにグーグルは、元ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のゲーム部門責任者を務めたシャノン・スタッドスティルを起用した。Stadia Games主任のJade Raymondによると、スタッドスティルのチームは、Stadiaの独占タイトルの供給に専念していくという。

スタッドスティルは20年近くをソニーで過ごし、プレイステーション向けの人気ゲーム「ゴッド・オブ・ウォー」や「The Unfinished Swan」「Warhawk」「The Order: 1886」などを手掛けた業界のベテランとして知られている。

また、スタッドスティルがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた2018年バージョンの「ゴッド・オブ・ウォー」は批評家からも絶賛され、発売から1年で1000万ユニット以上を販売した。

カリフォルニア州プラヤビスタのゲームスタジオは、グーグルにとって2カ所目のゲームスタジオだ。モントリオールにある同社初のスタジオの設立は、「アサシン クリード」の共同クリエーターとしても知られるRaymondが指揮していた。

グーグルは同社のオリジナルゲームをまだリリースしていないが、昨年12月にはTyphoon Studiosを買収し、年内に「Journey to the Savage Planet」を発売する計画だ。

Stadiaは昨年11月に米国などの14カ国でスタートしたが、通信速度の遅さやタイトル数の少なさなどの問題に直面した。さらに月額9.99ドルのサブスクリプション費用をとりつつ、一部のタイトルには個別の購入費用が発生するなどの点にも批判が相次いだ。

クラウドゲーミング分野は競争が高まり、エヌビディアがGeForce Nowを始動させたほか、マイクロソフトもProject xCloudを立ち上げようとしている。

編集=上田裕資

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