昇進を見送られた場合にすべき4つのこと

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米家具家電レンタル企業レントAセンター(Rent-A-Center)初の女性役員の一人であるキャシー・スクラ執行副社長は、同社での25年間で何度も昇進を逃したが、それでも決して諦めなかった。

スクラは、レントAセンターの在庫補充係としてキャリアをスタートさせ、昇進を重ねた。自身の成功の理由として、昇進を拒否されたときに周囲の人を居心地の悪い気分にさせることも恐れなかったことを挙げている。昇進を見送られたときには、そのままやり過ごすのではなく、毎回上司と面談し、どこを改善できるかを議論したのだ。

この状況に置かれた人に対しスクラが贈るアドバイスは、「めげないこと」だ。率直で気まずい会話を交わす心の準備をして、そのフィードバックを目標に変え、進捗と成果を記録に残そう。ここでは、昇進を拒否される経験を乗り越え、自分にふさわしい昇進を手に入れるためスクラが挙げた4つのコツを紹介する。

1. 質問をすることを恐れない


気まずい会話を交わすことになったとしても、上司に対して意見を求めるのは良いことだ。常にプロフェッショナルな姿勢を保ち、何を改善できるかについて尋ね、次に機会が訪れたときに備えよう。具体的な課題を突き詰め、改善が可能な部分を把握すること。

スクラはレントAセンターの地区マネジャーを務めていたとき、地域ディレクターへの昇進を3回見送られた。社内の地区マネジャーの中でもトップに立ち、昇進の条件となっている業績指標はすべてクリアし、転勤する意思もあったが、それでも昇進できなかった。

そこで、意思決定者らのところに出向き、フィードバックを求めた。「気まずい会話だったけれど、『あなたはうまくやっている。挑戦し続ければその日は来る』という返答は受け入れなかった。最終的にはその会話から、行動に移せる具体的な事項をいくつか集めることができた」と語った。

そこで得られたフィードバックを実行に移した後、上層部はまた昇進を拒むのが難しくなり、4回目の申請でついに昇進が実現した。
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編集=遠藤宗生

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