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Sundry Photography / Shutterstock.com

アルファベットの自動運転部門のウェイモが、初めて外部の投資家から数十億ドル規模の資金調達を行った。自動運転分野をリードし、ロボットタクシーや自動運転トラック輸送の早期実現を目指す同社は、アルファベットからスピンアウトするための準備を進めている模様だ。

カリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置くウェイモは、22億5000万ドル(約2440億円)の資金を調達した。出資を行ったのは、シリコンバレーのプライベート・エクイティのSilver Lake Partnersやアンドリーセン・ホロウィッツ、カナダ年金制度投資委員会、アブダビの政府系ファンドのムバダラらだ。

さらに、車両の組み立てやメンテナンスを手がけるマグナ・インターナショナルや、AutoNationも出資に参加した。

今回の出資に伴い、ウェイモの取締役会への参加が決定したSilver Lake共同CEOのEgon Durbanは「ウェイモはこの分野をリードする企業であり、公道上でのロボットタクシーサービスを、唯一成功させている企業だ」と述べた。ウェイモのジョン・クラフチックCEOは、カナダ年金制度投資委員会の理事のRyan Selwoodも、同社の取締役会に加わると述べた。

ウェイモは現時点ではわずかな売上を、フェニックス郊外で実施中のロボタクシーサービスや、UPSと共同で実施中の輸送サービスから得ている。今回の巨額の資金調達は、意外な動きといえる。

これとは別の動きとして、ウェイモは自動運転トラックのプロジェクトを加速させていく。同社は間もなく、郊外での配送と長距離輸送を組み合わせたWaymo Viaと呼ばれるデリバリーサービスをアナウンスする。ウェイモのトラックは、現状ではアリゾナとテキサス間の輸送を手がけている。

ウェイモは先日、全米25都市で2000万マイル以上の自動運転走行距離を達成し、コンピュータシミュレーション空間で100億マイル以上の走行距離を達成したと宣言していた。

同社は昨年、デトロイトに小規模な工場を開設し、第5世代の自動運転テクノロジーを搭載した、バンやSUVの組み立てを開始していた。

ウェイモのジョン・クラフチックCEOは同社の累計の資金調達額や、評価額を開示していない。今回調達した22億5000万ドルは、今後の一連の投資の初期段階のものという。

クラフチックはウェイモがアルファベットからスピンアウトする計画や、IPOの時期について明言していないが、「将来的にその可能性はある」と述べた。さらに、外部からの資金調達は、アルファベットの投資意欲の減退を示すものではなく、長期的視野からの決断だとした。

「金額の大小はさほど重要ではない」とクラフチックは述べ、マグナやAutoNationから協力を得られたことは、今後のウェイモのサービスの拡大において大きな意味を持つと述べた。「当社は今後、さらに独立性を高め、自発的な動きを強めていく」とクラフチックは続けた。

編集=上田裕資

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