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ジャック・ウェルチ(Photo by Mike Coppola / Getty Images)

1981年から約20年にわたりゼネラル・エレクトリック(GE)会長を務めたジャック・ウェルチが3月1日、腎不全により84歳で死去した。ウェルチは1981年にGE会長に就任し、米国で最も影響力の高い企業幹部として会社を成長に導いた。

彼の指揮下で全盛期を迎えたGEは、ピーク時に時価総額4100億ドル(約44兆円)以上を誇っていた。ウェルチは「選択と集中」を掲げ、事業の多角化と大規模なリストラを断行した。

彼の教えを受け、後にボーイングやホーム・デポなど、他の大企業のリーダーとなった人物も多い。

ウェルチは2001年に引退したが、その際には史上空前の4億1700万ドルの退職金を受け取った。複数のベストセラーを執筆した彼は2007年のフォーブスの「セレブリティ100」に選出され、同年の推定年収は1100万ドルとされた。

2017年のフォーブスの取材に対し、ウェルチはこう話していた。「経営において最も大切なのはチームをまとめあげることだ。柔軟性と適応性に優れ、共通のゴールに向かって進んで行けるチームこそがベストだ」

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ウェルチがGEの会長を務めた時代に投資家らが得たリターンの合計は5000%に及んだという。

ウェルチは1935年に、マサチューセッツ州のアイルランド系カトリック教徒の家庭に、鉄道員だった父の息子として生まれた。10代の頃の彼は新聞配達員やゴルフのキャディとして働いた。その後、マサチューセッツ大学に進んだ彼は1957年に同校を卒業後、1960年にイリノイ大学で博士号を取得し、同年、ゼネラル・エレクトリック社に入社した。

GEで最初、プラスチック部門のエンジニア職に就いたウェルチは、出世の階段を駆け上がり、41歳だった1981年に最年少の会長兼最高経営責任者となった。

2001年にGEを引退後は、複数のベストセラーを発表したが、その頃にGEの企業価値は大きく下落した。ウェルチが同社を率いた1980年代に、GEがコストを水増ししていたなどのスキャンダルも暴露された。さらにGEは、大量のポリ塩化ビフェニール(PCB)をハドソン川に垂れ流していた件で世論の強い非難を浴び、河川の浄化のために巨額の支出を求められた。

ウェルチは3番目の妻スージーと暮らしていた。彼は最初の妻との間に4人の子供を設けていた。

編集=上田裕資

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