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Andrey_Popov / shutterstock.com

拒絶されれば、誰でも傷つく。面接の結果、不採用となったことを知らせる通知を受け取ることも、パートナーや友人だった人と疎遠になることも、SNSでアンフォローされることも、傷つくことだ。

私たちの脳は、拒絶されたという事実を処理しなくてはならない。そして、神経科学によれば、これらは文字通り、私たちに「苦痛を与えている」。もちろん、脳が感情的な痛みと肉体的な痛みをまったく同じように処理するわけではない。だが、神経経路に関する研究によれば、肉体的苦痛と社会的苦痛の経験には、オーバーラップする部分がかなりあると考えられている。

また、深い心の傷は私たちのIQにも実質的なダメージを与えるという。米ケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究によれば、拒絶されたことにより、被験者の論理的思考力は30%、IQは25%低下していた。つまり、心の痛みは実際に害を及ぼすということだ。そして、立ち直るにはかなりの時間がかかるとみられている。

「拒絶」は増えている


人間はもともと、社会的な生き物だ。そのため傷心や喪失、除外されたことに伴う感情は、処理することが特に難しい。そして、感情的な傷は目に見えないため、苦悩や悲嘆、ストレスを理解し、身近な人たちに説明することも簡単ではない。

その一方で、パートナーの候補と思われた人たちから、またはネット社会での活動において、拒絶される機会はますます増加している。ソーシャルメディアの存在や、いつでも数百万もの人とつながることが可能だということは(同時に個人的なつながりが薄れるということでもあるが)、私たちを拒絶できる人が増えるということでもある。

ミシガン大学が発表した研究結果によれば、脳は拒絶を身体的なけがを同じような形で処理している可能性がある。さらに、痛みの処理には「立ち直る力」などの人格的特性も、極めて重大な影響を与えているという。

痛みを消すための脳の反応は、人によって異なる。社会的に拒絶されたときに脳が作り出す“天然の痛み止め”の量が、多い人もそうでない人もいる。つまり、痛みに対するより適応能力(保護能力)には個人差があるということだ。

編集=木内涼子

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