企業文化にウェルネスを浸透させる5つの方法

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3. ピアグループを作る


仕事はどんなに順調な時でも大変なものだ。周囲の人とつながりを感じられなければ、働き続けるのが無理だと感じてしまうかもしれない。社会的つながりの弱さが健康に及ぼす悪影響は1日にたばこを1箱吸うことと同じだとする研究結果もある。

ピアグループ(同じ境遇にある人々の集まり)を作ることで、特にマイノリティー(少数派)の社員に対して、あなたは一人ではないと伝えよう。従業員の中には仕事以外の人からサポートを得られている人もいるだろうが、全員がそうだと決めつけないこと。

複数のグループを立ち上げ、全員が少なくともその1つに当てはまるようにする。女性の支援グループがある場合は、男性特有の問題に関するグループも作ること。有色人種やLGBT、既婚者、独身者、若者、年配者などにそれぞれ、自分たち特有の問題について話す場を与えよう。

4. しっかり休む人に報酬を与える


過労は2型糖尿病や筋骨格機能障害、心の健康の問題など、あらゆる問題を引き起こす。問題は、多くの人が勤務時間外でもリラックスしていないことだ。

休暇中、少なくとも1週間に1度は仕事の状況を確認する人は半分以上に上る。従業員には、仕事で使うデバイスは職場に残しておくよう奨励しよう。休暇に出かけた際に電話をしたりメールを確認したりしなかった人には、有休休暇を1~2日追加で付与しよう。

5. メンタルヘルス関連の方針を作る


体の調子が悪い従業員に対しては、傷病休暇を取得するよう勧めるはずだ。しかし、不安症やうつの人には出社することが期待されてしまう。

従業員には心のケアもしてほしいことをはっきりと示そう。メンタルヘルスに関する方針を作り、その内容をチームメンバー全員に配布する。

メンタルヘルス方針の内容としては、セラピスト受診のための休暇取得といった福利厚生だけでなく、症状が続く従業員に対する配慮や、専門家による支援、企業幹部との話し合い内容の守秘を定めた条項などが含まれるべきだ。

編集=遠藤宗生

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