赤黒い傷のインパクト。傷口のケア、心をかけて、手をかけて|乳がんという「転機」#11

北風祐子さん(写真=小田駿一)


親友MがLINEで送ってくれる丁寧な説明を読むにつけ、悪いところを取ってしまえばあとはどうでもいい、などという乱暴な考えではだめだ、と思うようになった。心も体も、傷が癒えるまで、心をかけて手をかけて治す。care。cure。

自分の体じゃないのに、Mがこれほどまでに心をかけてくれる。自分は、せめて自分の体くらいもっと丁寧に向き合わないといけない。


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連載「乳がんという『転機』」。筆者は電通 チーフ・ソリューション・ディレクターでForbes JAPANオフィシャルコラムニストの北風祐子さん。

初動から立ち直るまでのブログ的記録。11人に1人が乳がんになる時代、大親友がたまたま医師だったおかげで筆者が知ることができたポイントを、乳がんの不安のある女性たちやその家族に広く共有し、お役に立てていただけたらと考えています。

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文=北風祐子、写真=小田駿一、サムネイルデザイン=高田尚弥

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